カルティエが誇るヴィンテージウォッチ・マストタンク。有名なモデルではありますが、実際の使い心地はどうなのでしょう?
今回は、普段からカルティエ・マストタンクを愛用しているというスタッフの上村、黒川にその魅力を聞きました。
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1847年フランス・パリにてルイ=フランソワ・カルティエにより創業され、またたくまにフランス王室貴族御用達の栄誉を得て、現代では世界的に名を馳せるラグジュアリーブランドとなった「カルティエ」。今回ご紹介するのは、そんなカルティエの腕時計・マストタンクです。
マストタンクは、フランスの戦車にインスパイアを受けた「タンクシリーズ」をもとにして生まれました。四角形の文字盤は戦車のキャタピラーを模しており、その洗練されたデザインで注目を集めたといいます。
一方で、ハイブランドならではの価格帯がひとつの壁となり、所持できたのは一部のファンに限られがちだったという背景もありました。欲しいけれど、手が出せない……潜在的なファンたちが心を焦がし続ける中、誕生したのがマストタンクです。 「タンクシリーズ」の美しいデザインはそのまま、手に入れやすい価格を実現。 これによって当時、マストタンクは熱狂的人気を集め、カルティエの歴史に名を刻むことになりました。
そして生産が終了した現在でも、マストタンクはヴィンテージウォッチとして根強い人気を誇っています。
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まずご紹介するのは、もともとヴィンテージウォッチを好み、豊富な知識を持つ上村のストーリー。
メジャーな存在であるカルティエのマストタンクは
「私にとっては王道イケメンのようなもの。正直なところ、最初は敬遠してましたね」
と。マストタンクにとって彼女はかなり難易度の高いヒロインだったよう。そんな上村を振り向かせたきっかけとは?
「もともと古き良き温かみを実感できるヴィンテージウォッチが好きで、時計を買うならヴィンテージ一択でした。 マストタンクは、ヴィンテージウォッチの中ではメジャーな存在なので、もちろん知っていました。しかし正直なところ、当時は“ほしい時計リスト”には入れていませんでした」
マストタンクを遠巻きに眺めていた当時をこう振り返ります。
「言うなれば、イケメンをちょっと敬遠する気持ちに似ていました。マストタンクは、ヴィンテージ好きな私にとって、王道のイケメンのような存在なんです。そんな存在をすんなり好きになるって、どうしても“悔しい”気持ちがわいてきちゃうじゃないですか(笑)」
そう語る彼女ですが、なんと4年ほど前にマストタンクを購入しているのだそう。一体何があったのでしょうか?
「仕事の撮影で、たまたま黒文字盤のマストタンクを着ける機会があって。そのとき、あっけなく一目惚れを……やはり、“いいものはいい”んだなって」
と、照れくさそうに、でも嬉しそうにマストタンクとの馴れ初めを語る彼女。長く人気を誇るアイテムには相応の理由がある、と悟った瞬間だったといいます。
「マストタンクの中では数の少ない黒文字盤で、大人っぽく洗練された雰囲気が気に入っています。ケースもダイヤルもアール・デコの様式美が感じられる直線的なデザインですが、対照的にりゅうずのカボションがプックリ丸くて可愛らしいです。カルティエらしい、Aバックルのエレガントなフォルムもお気に入りのポイントです」
ディテールに着目し、魅力を語りつくせるのは時計店スタッフとして働く上村ならでは。しかしそれは裏を返せば、厳しいプロの目を以ってしてもマストタンクは輝いて見えるということ。マストタンクの魅力、恐るべしです。
「持っている時計の中では、マストタンクが一番、出番が多いと思います。年齢を重ねるうちに、洋服の好みも可愛いものからシンプルで大人っぽいものへと変化し、より出番が多くなってきたと感じています。最近は何も考えずに着けてますね。生活の一部になった、ということでしょうか」
さまざまなヴィンテージウォッチを集めてきた彼女ですが、現在は蒐集をストップしているのだそう。なぜでしょうか?
「デザインの完成度の高い時計ですので。マストタンクを手に入れた時点で、“もうこれだけのコレクションがあれば、ほかの時計はいらないな”と、自然に思いました。時計はヘビーユースするとそれだけ傷がついてしまったりしますが、マストタンクはヴェルメイユなので、金を再コーティングしてもらうことができます。メンテナンスにさえ出せばまた新品みたいにキレイになる、そう思うと安心して使えますね」
「黒のサロペットに黒のマストタンク、イエローゴールドのジュエリーを合わせるのが、夏のお気に入りコーデです。子供っぽくなりがちなサロペットも、ブラックカラーのものを選び、また黒文字盤のマストタンクを足すことで、グッと大人っぽい雰囲気になると思います。トップスはレース素材のものを選ぶとグッとエレガントな雰囲気に」
普段からシックなファッションを好み、上品なテイストでまとめるようにしているという上村。マストタンク以降新しい時計を増やしていなかったものの、最近はベティーロードのオリジナルベルトの登場に心が揺れ動いているといいます。
「私が持っているマストタンクは黒文字盤なので、ベルトカラーで遊べるかというとそうはいきません。だからこそベティーロードでベルトカラーが豊富に揃ったこの機会に、黒文字盤以外のマストタンクが欲しいと久々に思いました」
また、ライフスタイルの変化もあったよう。
「以前はヴィンテージウォッチしか眼中になかったのですが、子供ができたこともあり現在は丈夫なクオーツの時計がいいなと思うようになりました。マストタンクは手巻きもクオーツもあるので、次に買うならクオーツのものがほしいです。“オパラン”というサークルローマンダイヤルか、女優の辺見えみりさんが愛用してるという、とびアラビアダイヤルを狙っています」
と、大好きなヴィンテージウォッチについて語る表情は、とびきり明るい笑顔です。
「普段からシンプルなワントーンコーデにバッグやパンプスで差し色を使うようなコーデに憧れているので、明るい色のベルトを差し色に使ったり、靴やバッグとベルトの色をそろえたりして楽しんでみたいです」
黒川のストーリーは、お母様が長く愛用してきたマストタンクを譲り受けたことから始まります。ハイブランド品ならではの、憧れのシチュエーションではないでしょうか。しかし彼女は
「時計を買うなら現行品!と思ってました」
とのこと。マストタンクを手にした彼女が語る、ヴィンテージウォッチの魅力とは?
「もともとマストタンクは母が持っていたもので、3~4年前に私のもとへ回ってきました。まだ父と母が若かりし頃、父が母にプレゼントしたのだそうです。自分の親から時計を譲り受けるというのは……特別感があって、とても嬉しかったです」
両親の歴史を刻んできたヴィンテージウォッチを、愛娘へ。そんなドラマチックな瞬間が、マストタンクとの出会いでした。ただ歴史があるがゆえに、マストタンクの年季の入った姿に戸惑いもあったそう。
「もらった当時は使用感満載で。正直なところ、どうしようかと考えてしまいました」
と、はにかむような微笑みを浮かべます。
「時計店で一緒に働くスタッフにアドバイスを受け、傷のついた風防は新品に交換し、小傷で色あせた金めっきを再めっきしてもらいました。ヴェルメイユなのもよかったと思います。そうすると、見た目はまるで新品に引けを取らないほど、キレイに蘇ってくれました」
これが彼女がメンテナンスの力を実感し、ヴィンテージウォッチの魅力に気づくきっかけとなりました。美しい姿を取り戻したマストタンクは現在、彼女の手元で上品な輝きを放っています。
黒川はメンテナンスに加えて、ベルトも買い足したそうです。
「今っぽさを出したくて、ベティーロードでオリジナルベルトを2本、オーダーしました」
手元にあるのは、ツヤありとツヤなし、濃いブラウンと明るめのキャメルと、それぞれまったく異なる雰囲気の2本。もともとシンプルな時計だからこそベルトの存在感が際立ち、印象がガラリと変わります。
「付け替えるたび“こっちのベルトでも可愛い”と愛着も増しますね。革ベルトならではのエイジングも、自分だけのオリジナル感が出せてお気に入りです」
プライベートでもフォーマルでも大活躍しており、年代問わず「私もほしい!」と言われることが多いのだそう。ベティーロードから誕生したワンタッチ交換式のオリジナルベルトも、もちろん見逃せないアイテムです。
「これからは、オリーブやグレーなどニュアンスカラーのオリジナルベルトも欲しいなと思っています。普段はブラックでまとめるコーデが多くなりがちなので、大人っぽいカラーを差し色にしたいです」
豊かなカラーが揃うオリジナルベルトに、さらに夢を広げる彼女。
「メンテナンスをすることで永く使えるということを実感し、今後もより大切に扱っていきたいという思いが高まりました」
と、宝物となったマストタンクを見やりながら語ります。
「いつか自分も、世代を超えて遺せるものが欲しいなと考えるようになりました。それが時計なのかジュエリーなのか何かは未だ分かりませんが、マストタンクがヴィンテージ品に興味を持つきっかけとなったのは間違いありません。“時計を買うなら現行品!”と思っていましたが、このマストタンクと出会って変わりました。今では友人にもヴィンテージの良さを熱弁し、選択肢の1つとしておすすめしています」
多くのファンを魅了した「タンクシリーズ」のデザインを受け継ぎながら、手に入りやすい価格をも実現してみせたマストタンク。愛用者である上村、黒川の言葉にも、その歴史と価値を感じていることが表れていました。
二人に共通してるのは「マストタンクをもっともっと楽しんでいきたい」と語る、いきいきとした表情。棚にしまい込むことなどもってのほか、ヘビーユースしてこその腕時計!そんな心意気がにじんでいました。
今回完成したオリジナルベルトコレクションを使って、二人はさっそくマストタンクを自分色にアレンジしていく予定を立てているようです。
歴史ある文字盤と多彩なベルトが創る、手元の贅沢なアクセント……欲張りなエネルギーでキレイになるのは、女性の特権かもしれません。
次はぜひあなただけのストーリーを。マストタンクと刻んでいく時間は、きっとかけがえのないものとなることでしょう。
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