BLOG CATEGORY
時計
2019/8/16

カルティエの「ベニュワール」を徹底解説!~優美な曲線が美しいラグジュアリーウォッチ~

  • Twitter
  • Facebook
  • hatena
  • pocket
  • line
カルティエの「ベニュワール」を徹底解説!~優美な曲線が美しいラグジュアリーウォッチ~

数あるブランドの中でも女性に圧倒的な人気を誇るカルティエの腕時計。

人気のタンクシリーズ、バロンブルー、サントス、パシャ…どのコレクションをとっても洗練されたデザインは、性別を問わず人気がありそれぞれにメンズ、レディースサイズを展開しています。

一方でベニュワールは1967年に発売されてから今日に至るまで、女性向けのコレクションとして歩んできました。

今回はそんなベニュワールについて詳しく解説いたします。

■この記事の監修;
ベティーロード(BETTYROAD)
業界最大手!全国屈指の品揃えを誇る、レディースに特化したブランド腕時計・ジュエリー・バッグの専門店ベティーロード。創業30年以上の実績と信頼、豊富な知識で人気ブランド商品についてわかりやすく解説します。

■SHOP INFORMATION;
店舗(東京・中野ブロードウェイ3F)案内は こちら
オンラインストアは こちら

1.ベニュワールの魅力

カルティエウォッチの中でも最も女性らしさの薫る時計といっても過言でないベニュワール。その魅力はどんなところにあるのでしょうか?

まるでジュエリーのカボションを連想させるようなオーバル型のデザイン。まろやかな曲線を描き、腕に沿う形で優雅に湾曲するベニュワールのフォルムは、まさにふくよかで包容力のある女性らしさを凝縮したエレガントウォッチの代表格です。女性のための腕時計に相応しい魅力を秘めています。

ベニュワールにはステンレスモデルが一切ラインアップされておらず、18Kゴールド素材のみが用いられており、カルティエの中でもハイクラスモデルであると認識されています。過去にはバロンブルーやタンクアメリカンも同じようにゴールド素材のみでしたが、のちに手の届きやすい価格帯のオールステンレスモデルも発表され、人気の裾野を広げました。

ベニュワールは今でもゴールド素材のみを貫いているレディースモデルであり、カルティエのレディースウォッチの中でもステータス性に富んだコレクションだといえます。りゅうずは人口宝石のスピネルではなく、ブルーサファイヤやダイヤモンドで装飾されており、ハイジュエラーの時計らしい華やかさを堪能することができます。

ベルトはゴールドのブレスレット、アリゲーターストラップ、トワル(布)ストラップがラインアップされています。ゴールドのブレスレットの美しい曲線をご覧ください。

ベニュワールとパシャのブレスレットの比較イメージ
同じラウンド系の時計でもブレスレットの印象は対照的(左/ベニュワール 右/パシャ)

直線的な幾何学模様を取り入れたアール・デコを得意とするカルティエのブレスは、バロンブルーやパシャなどラウンド系のコレクションでもシャープな印象のデザインが主流ですが、ベニュワールのブレスは角が一切なくどこまでもまろやか。

アリゲーターストラップはさまざまなシーンに合わせやすく、丸みのある光沢が美しいトワルストラップは上品でフォーマル感が漂います

ベニュワール Ref.W8000007
艶感の美しいアリゲーターストラップ
ベニュワール Ref.W8000007

ベニュワール Ref.WB520004
フォーマル感の漂うトワル(布)ストラップ
ベニュワール Ref.WB520004

デザインの美しさもさることながら、文字盤が全方位から見やすく、着け心地もしっとりとなめらか。ベニュワールは腕時計としての基本がしっかりと作りこまれた、長く寄り添うのに大切なものを全て兼ね備える優れた腕時計なのです。

2.ベニュワールの歴史

1970年代のベニュワールのイメージ
希少な1970年代のベニュワール。手巻きムーブメントが搭載されている

優美な曲線が美しいカルティエのベニュワールにはどのようなルーツがあるのでしょうか?ここではベニュワール誕生の歴史を振り返ってみましょう。

ベニュワールの元となった時計が作られたのは1912年のこと。当時の姿は横長の楕円形で、プラチナ製。ベゼルはダイヤモンドで飾られていました。諸説ありますが、名付け親はロシアのマリア・パヴロヴナ公爵夫人といわれています。ベニュワール(Baignoire)とは、フランス語で「バスタブ」の意味。時計のフォルムが西洋式の浴槽に似ていることからこの名前を思いついたといいます。

現在の形に近い形でベニュワールが世に出たのは1950年代後半になってから。この時登場したベニュワールは縦長のオーバル型に、視認性の高いローマンインデックス、優雅なバトン針を備えていました。大女優カトリーヌ・ドヌーヴがその若き日にベニュワールを愛用していたことは有名です。以降、ベニュワールは基本的なフォルムやディテールをほとんど変えずに継承されていきます。

一方でユニークなベニュワールの派生モデルも誕生しています。1966年に発表された独創的な「クラッシュウォッチ」は、馬車に轢かれてしまったベニュワールからヒントを得て、壊れた状態を再現した遊び心溢れるスペシャルウォッチ。

また、続けて1967年に発表されたマキシ・オーバルはベニュワールを縦に大きく引き伸ばしたフォルムが特徴的で、現在では「ベニュワールアロンジェ」と呼ばれています。アロンジェ(allongé)とはフランス語で「引き伸ばされた、長くした」という意味です。

カルティエ クラッシュウォッチ Ref.WJ306016
馬車に轢かれたベニュワールを再現したクラッシュウォッチ Ref.WJ306016

カルティエ ベニュワール Ref.WB520004
ベニュワールを細長く伸ばしたベニュワールアロンジェ Ref.WL406751

さて、長らくファーストモデルのデザインを変えず継承されてきたベニュワールですが、カルティエは2009年にモデルを一新させます。

丸くふくよかだったケースのエッジをきかせてすっきりしたフォルムに変わり、控えめだったローマンインデックスはひとまわり大きく。ダイヤ巻きモデルでは、ベゼルのダイヤモンドの大きさがグラデーション状にセットされ、より洗練された印象に。りゅうず周りもクラシカルな装飾からシャープさを増しました。

カルティエ ベニュワール Ref.WB520004
左がベニュワールの旧モデル、右が2009年に一新された新モデル

基本的なデザインはほとんど変わらないにも関わらず、どちらかというと古典的なイメージだったベニュワールは、現代的なモダンさを備えたモデルへと印象を新たにしました。

また、2009年以降のベニュワールはピンクゴールドとホワイトゴールドが中心。イエローゴールドを使用したモデルはあまり見られません。

それから10年目を迎える今年2019年、1月に開かれたの時計の祭典SIHH(SALON INTERNATIONAL DE LA HAUTE HORLOGERIE)にて、ベニュワールの新作が発表されました。そのデザインは2008年以前のベニュワールに原点回帰したふくよかなラインが復活しています。

一部モデルはカルティエ公式サイトにベニュワール 1920 ウォッチとして販売を開始されています。また、廃盤となっていたベニュワールアロンジェも復刻を遂げました。往年のベニュワールファンにとっては懐かしいと感じられる最新モデル。当店に入荷する日が楽しみです。

3.ベニュワールのサイズ展開

カルティエ ベニュワールのサイズ比較一覧のイメージ

現行のベニュワールはミニ、SM、LMの3種類のサイズが存在します。ここからは各サイズについて紹介します。

ミニベニュワール

ベニュワールの新旧モデル比較イメージ

ベニュワールの中で最も小さなミニベニュワール。ケースサイズは縦25.3mm×幅:20.79mmです。

大人の女性のエレガンスを感じさせつつ、フェミニンな印象も併せ持つ時計です。旧型モデルは裏ぶたにあるボタンを先の細い棒(楊枝など)で押すことで時間を調整する仕様になっており、ケースサイドにりゅうずがありません。2009年の新型モデルからミニベニュワールもケースサイドにりゅうずを備えるようになりました。手首の細い日本人女性には小さ目のサイズが似合う場合も多く、人気のあるサイズになります。ムーブメントはクオーツになります。

■関連商品はこちら
カルティエ ミニベニュワール 一覧

ベニュワールSM

縦31mm×幅23mmのスモールサイズのベニュワールです。

ミニベニュワールより一回り大きいのでシンプルなモデルでも着用したときに華やかな存在感が感じられます。ムーブメントはクオーツになります。

■関連商品はこちら
カルティエ ベニュワールSM 一覧

ベニュワールLM

縦44mm×幅34mmの最も大きなラージサイズのベニュワール。

女性の手首いっぱいに広がるサイズ感で存在感たっぷり。文字盤にはローマ数字の内側にメモリのインデックスバーも刻まれています。LMサイズは機械式の手巻きムーブメントを搭載しており、本格時計の一面も持ち合わせています。裏側は中の機械を見ることができるシースルーバック仕様になっているのもポイント。女性の手首をすっぽり覆うほどの大きさがありますが、横幅がスリムなためレディースウォッチらしさは全く損なわれることはありません。

■関連商品はこちら
カルティエ ベニュワールLM 一覧

4.中古モデルのすすめ

クラシカルで女性らしいベニュワールウォッチは、女性ならいつかは手に入れたいと願う憧れの時計。カルティエのなかでも高級モデルに位置しているため、所有するステータス感はたっぷりながら、その分価格が高額なモデルが多いのが悩みどころ。

そんなベニュワールも、中古モデルから選ぶと少しリーズナブルに手に入るという利点が。ベティーロードの中古商品は、老舗腕時計専門店ならではの徹底的なメンテナンスを施した、新品仕上げの確かな品ばかり。

また、ベニュワールの新型、旧型は好みの分かれるところで、どちらも非常に人気があり、中古ならお好みのタイプが見つかりやすい点も見逃せません。

■関連商品はこちら
カルティエ ベニュワール(中古) 一覧

5.まとめ

いかがでしたか?カルティエ・ベニュワール以外にもベティーロードでは数多くのブランド腕時計を取り揃えています。ベティーロードでは中古も新品同様のクオリティーを実現することに注力しており、仕入れた商品は全てメーカーあるいは自社の提携工房にてフルメンテナンスを行っています。中古だから…と敬遠せず、ぜひ一度専門店ならではのハイグレードな中古クオリティーを実感していただければと思います!

これを機にあなただけの1本を探してみてはいかがでしょうか?

■関連商品はこちら
カルティエ ベニュワール 一覧

■合わせて読みたい関連記事
【2021年最新版】カルティエ(Cartier)腕時計 レディース人気ランキング!

カルティエの腕時計がほしいと思ったら必読! カルティエ人気モデル完全ガイド

[カルティエ]タンクフランセーズは史上最強の女子時計!専門店スタッフがおすすめする理由とは?

カルティエ・マストタンクの魅力。アンティークウォッチが紡ぐストーリー[スタッフ愛用腕時計 番外編]

“世界初の腕時計” サントス ドゥ カルティエをどこよりも詳しく徹底解説!

【カルティエ】タンクアングレーズ 新たにタンクシリーズに加わった英国風タンクの魅力

【カルティエ】タンクソロ~男女から愛される大人気の現代風タンク~

【バロンブルー】丸みのあるフォルムに宿るのは大人の品格!カルティエのバロンブルーの魅力を解説

カルティエ・タンクシリーズの系譜~100年の時を超えて愛される伝説的コレクション~

【カルティエ】タンクアメリカン 繊細でエレガントな美しさが魅力

パシャ ドゥ カルティエ 2020年新作モデルが続々入荷!メンズパシャ・男女兼用パシャC後継モデルの魅力に迫る

カルティエの「パンテール」を徹底解説!~ジュエリーのように使えるカリスマ的人気ウォッチ~

カルティエ パンテール~時を越えて手にした憧れのカルティエ~[スタッフ愛用時計vol.12]

【記事内に登場した商品が見られる!買える!店舗&オンラインショッピング案内】

ベティーロードの店内。ロレックス、カルティエ、シャネルなどの代表的なモデルから希少なアンティークウォッチまで、品揃えは日本最大級

ベティーロード(BETTYROAD)

東京都中野区中野5-52-15 中野ブロードウェイ3F
JR中野駅北口徒歩5分
電話 [店舗] 03-3386-7550  [通販] 03-3389-1071
営業時間 11:00~20:00
店舗案内は こちら
オンラインストアは こちら

業界最大手!全国屈指の品揃えを誇る、レディースに特化したブランド腕時計・ジュエリー・バッグの専門店ベティーロード。創業30年以上の実績と信頼を誇る、並行輸入店の草分け的存在です。東京・中野ブロードウェイ3Fに店舗があり、ブランドジュエリー&バッグ店舗、姉妹店であるメンズ腕時計専門店ジャックロードも併設されているため、ご家族やご友人同士でご来店いただいてもみなさまにお楽しみいただけるラグジュアリー空間となっております。

半個室の商談スペースもあり、小さなお子さま連れのお客さまもゆったりとご覧いただけます。お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。

店内の在庫は常に変動しております。来店にて見たいモデルが決まっている場合、事前に店舗へ在庫を確認の上お越しいただくことをおすすめしております。

この記事に関するタグ

 

CATEGORY カテゴリー

PICK UP ピックアップ

  • 【おすすめバングル(レディース)】人気ブランドのバングルでコーディネートをおしゃれに!
  • 【ダイヤモンド ネックレス】上質なダイヤの選び方と人気ブランドのおすすめアイテムをご紹介!
  • シャネルのクラシックスタイルを体現するチェーンショルダーバッグ“マトラッセ”の魅力に迫る!
\