ケリーのサイズを詳しく解説！サイズ別の使用シーンもチェック

エルメスのケリーは豊富なサイズ展開が魅力の1つ。数cm刻みで展開されているため、自分にぴったりのサイズが見つかりやすいというメリットがあります。その一方で、どのサイズを選べばよいのか迷っている方も多いのではないでしょうか。

そこでこちらの記事では、ケリーバッグのサイズについて詳しく解説いたします。大きさ別のサイズ感や使用シーンも分かりやすくご紹介しますので、サイズでお悩みの方はぜひ参考になさってください。

ケリーの特徴とサイズ展開

エルメスの代表的なバッグとして知られるケリーは、台形のフォルムが美しい上品なデザインのハンドバッグです。フラップで蓋をし、クロアと呼ばれるベルトで閉じる構造は、別のエルメスコレクションであるバーキンと似ています。ここからはケリーが持つ特徴やサイズ展開について、分かりやすくご紹介します。

ケリーの特徴とは？内縫いと外縫いの違いも

モナコ王妃グレース・ケリーが愛用し彼女の名前を冠したケリーバッグは、長年多くの女性が憧れを抱いてきたバッグです。その特徴を3つご紹介します。

気品溢れる美しい台形のフォルムは、ケリーバッグの一番の特徴です。熟練の職人が1人で1つのバッグを最初から最後まで仕上げるというエルメスこだわりの作製方法により、サイズや素材・カラーを問わず多くの女性を魅了しています。

また、収納力を重視するバーキンは2本のハンドルを有するのに対し、ケリーはバッグの美しさを重視しているため、ハンドルは1本のみのデザインとなっています。

 

さらに、取り外し可能な肩掛け用のストラップが付属しているため、ケリーはハンドバッグとショルダーバッグの2通りの楽しみ方ができます。ストラップを垂らしたままハンドルを手持ちしたり、基本的には閉じておくフラップやクロアを開けたまま使用したりと、使い方次第でカジュアル感を演出することも可能です。

外縫いと内縫いの2種類の仕立てがあるのも、ケリーの特徴。

外縫いはフォーマルな印象を、内縫いは丸みを帯びた少しカジュアルな印象をもたらします。同じサイズのケリーでも、縫製方法の違いにより寸法が少し異なります。革を折り込み、縫い目が内側となる内縫いの方が、外縫いよりも1cmほど小さくなります。

ケリーとバーキンの違いはこちらの記事でも詳しくご紹介しております。

ケリーの主なサイズ展開

ミニバッグから旅行向けまで、豊富なサイズ展開が魅力のケリーバッグ。ほかのエルメスコレクションと同様に、バッグの横幅の寸法でサイズが分かれています。

主なケリーの寸法を表にまとめましたので、大きさの違いをご確認ください。

バッグとして実用的なサイズは25〜40サイズです。25サイズより小さいミニケリーは収納力がほとんどありませんが、コーディネートを彩るアクセサリー感覚で取り入れる方が多くいらっしゃいます。50サイズは流通量が少なく、市場で見かける機会は滅多にないでしょう。

また、長い歴史があるケリーには、多くの派生モデルが存在します。

ケリーの各大きさのサイズ感と使用シーン

バッグの容量以上に物を詰め込むと、型崩れの原因になったり、素材や縫製が伸びてバッグの寿命を縮めたりする可能性があります。ケリーの美しいフォルムを長く保つためにも、用途に合ったサイズを選びましょう。ここからはケリーの各大きさのサイズ感や使用シーンを具体的にご紹介します。

ミニケリー｜アクセサリーのような小ささ

小さくも存在感を放つミニケリーは、アクセサリー感覚でファッションに合わせやすいサイズです。すでに生産が終了したミニケリー、現行のミニケリー2、そして限定生産のミニミニケリーの3つに分けられます。

財布とスマートフォンが収まるミニケリーに比べ、ミニケリー2はやや小さいサイズです。手の上に乗るほどの大きさが特徴で、近年のミニバッグの流行により人気が高まっています。

さらに小ぶりな15サイズのミニミニケリーは、限定生産のため手に入れるのは非常に困難です。収納スペースがほとんどないため、ファッションアイテムとして活躍する機会が多いでしょう。大きいサイズのバッグにストラップを巻き付けて、チャームのように使うなど、ほかのサイズのケリーにはできない個性的な使い方も可能です。

ケリー25｜コンパクトなサイズ感

ケリー25や28は、日本人女性に人気のサイズ。特に25サイズはコンパクトな見た目の可愛らしさだけでなく、小柄な方でもバランスよく見える着用感が魅力です。

バッグには500mlのペットボトルが横にぴったりと入ります。スマホやお財布、小さく見えますが、スマホやお財布、小さなコスメポーチといった必要最低限の荷物が収まるサイズ感です。

ケリー25の内部には、2つのポケットが設けられています。オープンポケットのほかにファスナーポケットがあるため、バッグの容量は少ないものの、小物を整理して収納することが可能です。小ぶりのバッグなお好きな方にはケリー25をおすすめします。

ケリー28｜定番の人気サイズ

ケリー28は定番の人気サイズですが、需要が高く入手困難なアイテムです。ショルダーバッグとしてもハンドバッグとしても大きすぎないサイズ感で、使い勝手がよく、普段のお出かけからフォーマルな場面まで幅広い活躍が期待できます。

500mlのペットボトルを立てて入れられ、25サイズよりも容量が少し大きい点が特徴。長財布やスマートフォン・折りたたみ傘なども収納でき、小さいながらも必要な物を入れられる点がポイントです。

さらに、内部にはファスナーポケットと2つに分かれたオープンポケットがあり、細かい物を収納できるスペースが25サイズより増えています。身長165cmほどの方は、肩にストラップを掛けると荷物を取り出しやすい位置にバッグがきます。160cm以下の身長の方は、斜め掛けすると使いやすいでしょう。

ケリー32｜ファーストケリーにもおすすめ

ケリー32は収納力も大きく、荷物を多く持ち歩く方におすすめのサイズです。カジュアルに使いやすいため、初めて持つケリーとしても人気があります。

32サイズは、500mlのペットボトルや小さい日傘はもちろん、iPadなどのデバイスや小さめのノートパソコンも収納できます。ビジネスシーンでの利用も可能な大きさですが、A4サイズの用紙は曲げないと入らないため注意しましょう。

内部にはファスナーポケットと2つに分かれたオープンポケットがあり、小物を分けてしまうことができます。

ケリー32は身長が高い方でもバランスが取れるサイズ感です。バッグの主張が強すぎないか心配な場合は、ハンドルをツイリーで巻いたり、チャームを付けたりして視線を分散させるとバランスを取りやすくなります。

ケリー35｜ビジネスにも活用できるサイズ

ケリー35以上のサイズは、バッグの存在感や高級感が主張をはじめる大きさです。用途や使用シーンも限られたものになるため、ケリーを使い慣れた方向けのサイズといえます。

A4の書類を曲げずにしっかり収められるため、ビジネスシーンで使用される方も多いです。荷物をたっぷり入れられる一方で、バッグの存在感があるため、ケリーバッグを前面に押し出したコーディネートがメインとなるでしょう。

ほかのサイズ同様、内部に大きなファスナーポケットと2つのオープンポケットがあります。また、傷やスレに強い素材であるエプソンやトゴとの組み合わせが人気のため、仕事や日常使いで頻繁に利用しようと考えている方は、素材にも注目してみてください。

ケリー40｜存在感がある大きさ

ケリー40は、バッグの存在感が強く、洋服とのコーディネートやバランスを考える必要があります。そのため、鮮やかな色合いよりも、落ち着いた色や目立たない色のケリーを選ぶ方が多いです。

ケリー50｜旅行向けに人気の希少サイズ

「ケリーヴォヤージュ」とも呼ばれるケリー50は、旅行用として人気のモデルです。ケリーのなかで最も大きく、希少性が高く手に入りにくいサイズとして知られています。

数泊の旅行用にちょうどよいサイズですが、女性がデイリーバッグとして持つには大きいと感じるかもしれません。ケリーバッグは女性向けという印象がありますが、ケリー50は寸法が大きいためメンズバッグとしても人気が高いサイズです。また、インテリアとして部屋に飾り、楽しむ方もいます。

バリエーション豊富なケリーの派生モデル！サイズと使用シーンを紹介

ケリーバッグには長い歴史があるため、多くの派生モデルが存在します。ケリーの特徴を受け継ぎつつも、新しい機能やサイズが楽しめるデザインが多いです。ここからはバリエーション豊かなケリーの派生モデルの特徴・サイズ・おすすめの使用シーンをご紹介します。

ポシェットケリー｜コンパクトでシンプルなデザイン

ポシェットケリーはハンドバッグとしてだけではなく、ハンドルを寝かせてクラッチバッグとしても使える2way仕様が特徴です。ミニ・レギュラー・ロングの3つのサイズ展開があり、いずれの大きさもエレガントに持つことができます。

ポシェットケリーは、ケリーのデザインはそのままに、奥行きが薄くすっきりした見た目をしています。内部にはオープンポケットが1つ付いており、小物を分けて収納することが可能です。ケリーバッグとは異なり、ショルダーストラップは付属していないため、ショルダーバッグとしての利用を考えている方はご注意ください。

ケリーデペッシュ｜ビジネス向けのフォーマルなフォルム

デペッシュは「公文書」という意味です。その名前の通り、ケリーデペッシュは書類がしっかり収納できるビジネスバッグとしてデザインされています。ここではA4サイズの用紙が収まる3つのサイズをご紹介します。

内部は2つに仕切られており、書類やノートパソコンを分けて入れることが可能です。奥行きは狭いですが、クロアを外すことでマチが広がり収納力が上がります。角ばった男性的なフォルムですが、ケリーと似たデザインのため女性にも人気です。カラーによってはオフィスカジュアルとしても活用が期待できます。

ケリードール｜顔と手足が付いた可愛らしいデザイン

ケリードールは、顔と手足がデザインされた可愛らしい限定モデルです。市場流通量が極めて少なく、入手は非常に難しいでしょう。

小ぶりで収納力はほとんどないため、バッグとして使うのではなく、インテリアやコレクションとして所有する方が多いです。顔のデザインだけではなく、色や素材・付属品の違いにより表情が大きく変わります。エルメスバッグのなかでもレア度が高いため、手に入れる機会があれば幸運といえるでしょう。

ケリー トゥー・ゴー｜お財布バッグとしても人気

ケリーのデザインを取り入れたお財布・ケリーウォレットを、ショルダーバッグに変身させたモデルがケリー トゥー・ゴーです。一般的な長財布よりも一回り大きくデザインされています。

内側には4枚分のカード入れと仕切りにもなるファスナー収納があり、小銭やお札のほか、スマートフォンや小さなキーケースなども収納できます。しかし、厚みがあるものは、バッグのフォルムが崩れるため注意が必要です。

クラッチバッグとして持ち歩いたり、ショルダーストラップを付けてカジュアルに使用したりと、幅広い活躍が期待できます。

まとめ

エルメスのアイコンバッグの1つとして有名なケリーは、どのサイズでも美しいフォルムやデザインが目を引きます。

しかしその一方、荷物を詰め込みすぎると型が崩れる恐れもあるため、使い方に合ったサイズを選ぶ必要があります。こちらの記事でご紹介した寸法やサイズ感・おすすめ使用シーンを参考に、ぜひご自身に合ったケリーを見つけてください。