200本を超える個性豊かなヴィンテージウォッチコレクションを誇るベティーロード。その中から“自分だけのとっておきの1本”を、一緒に探してみませんか?
今回はヴィンテージウォッチをこよなく愛するベティーロードスタッフのわたくし上村が、特におすすめしたい1970年代製のジャガー・ルクルト社製 ドライバーズウォッチ Ref.1671.42をご紹介いたします。
当店オンラインストアの商品販売ページだけではお伝えしきれない魅力を、さまざまな角度からの写真を交えて解説しております。
ぜひ、お買い物の際の参考になさってみてください。
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この記事を書いたのは…
上村(UEMURA)
ジャックロード・ベティーロードのWEBサイト運用スタッフ。CWCウォッチコーディネーター。ベティーロードの公式Instagramでは“天の声”役で毎週金曜日のインスタライブに出演中!愛用時計10本のうち、気が付けばヴィンテージウォッチが半分を占めていた愛好家のはしくれ。
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今回ご紹介するのは、ジャガー・ルクルトの隠れた名品、ドライバーズウォッチ。1970年代に製造された1本です。
“ジャガー・ルクルトのレディースラインからドライバーズウォッチが入荷しました。1960年代から1970年代に製造された人気モデルです。その名の通り、腕元の内側に装着することで、ドライブの際にハンドルを握るドライバーが腕を動かさなくても時間を確認できるよう設計された、優れた腕時計です。機能性はもちろんですが、何といってもセンスの光るデザインが魅力です。アールデコの名残を感じさせるシャープなスクエアケースから、腕に沿うようカービングされたラグのラインの美しさ、デザインを損なわないりゅうずのセッティング位置、どれをとってもジャガー・ルクルトらしい独創性が感じられます。12mm幅のダークブラウンクロコベルトに社外尾錠。こちらの革ベルトは国内で製造し、職人が1つ1つ丁寧な縫製に拘り作り上げた、 ベティーロードオリジナルの新品をお付けしております。最大で現状14cmまで対応しています。メンテナンス済み。”
( 当店オンラインストア商品ページ より引用)
※こちらのヴィンテージウォッチは1点もののため、すでに販売済みの場合はオンラインストアから商品ページが削除され、ご覧いただけなくなります。あらかじめご了承ください。
パテック フィリップをはじめ、名だたる腕時計の超名門ブランドに優れた機械式ムーブメントを供給してきた歴史を持つ“真の実力派”時計メーカー、ジャガー・ルクルト。
時計愛好家からの評価の高いブランドで、私自身も普段からジャガー・ルクルトのレディースウォッチ、レベルソ・ワンを愛用しております。
今回は久しぶりにヴィンテージウォッチの隠れた人気者、ジャガー・ルクルトのドライバーズウォッチが入荷してきたので、さっそくお店に行って実物を借りてきました。
一般的にドライバーズウォッチとは、車を運転しながらでも快適に視認・操作できるように工夫された時計のことを指します。
6時位置に配置されたりゅうず。ジャガー・ルクルトのロゴがしっかり入っている
こちらの時計は、普通はケースサイドについている時計のりゅうずが6時位置に配置されているという、ちょっと変わった構造をしております。これは、車のハンドルを握ったときに手首にりゅうずが当たらないよう考慮されたものだそうです。
ハンドルを握ると手の甲側は視界から外れてしまうので、このように手首の内側にフェイスを向けて装着していたのでしょう。アナログだった当時の時代背景や運転シーンを想像するのも楽しいものです。
こうして見るとデザイン的な意味でも、レザーストラップが車のハンドルを握る両腕のように見えてきたのは私だけでしょうか。
実は、こちらの時計はジャガー・ルクルトがエルメスの依頼を受けてデザインしたともいわれており、ヴィンテージウォッチ界隈では“エトリエ”の名でも流通しています。
エトリエ(etrier)とはフランス語で鐙(あぶみ)の意味です。
そういわれてみると、確かにケース上下のスチール製ラグが騎乗時に足をかける鐙(あぶみ)を思わせる、モダンで洗練されたデザインです。
同年代のヴィンテージウォッチとしては珍しいほど現代風な外観をしているため、シェーヌ・ダンクル リングをはじめとするエルメスのモダンなジュエリーとの相性も良さそうに思います。
シンプルな二針デザインに、アプライドされた伸びやかなバーインデックスがすっきりしたデザイン。温かみのある色合いに変化したシルバーダイヤルも、こちらの時計の雰囲気に優しく馴染んでいます。
使用に伴う小傷や、ダイヤルの経年変化は感じられますが、ほどよいヴィンテージ感の漂う雰囲気も素敵な時計です。
風防は厚みのあるプラスチック製。独特のとろみを感じるようなテクスチャは、ガラス風防にはない魅力があり、ヴィンテージウォッチでも人気のディテールの1つです。
数は少ないですが、同型番で時計の裏ぶたにエルメスの刻印が入っているものや、文字盤がエルメスとのダブルネームになっている個体も見かけることがあります。
腕回り約15cmの私の腕に着けてみると、このようなイメージ。
独創的なデザインが視線を惹き、こだわり派の腕元を演出してくれます。
このように、ラグ部分が腕に沿って美しくカーブしているので、腕から浮き立つ感じもなく快適に装着することができます。
さて、実は、エルメスとのコラボレーションで誕生した時計という謂れを知った時から、私にはずっと試してみたいことがありました。それは、エルメスのツイリーとの組み合わせ。
大きく空間の取られたスチールラグが、リボンを巻いてほしがっているように見えたのです(笑)。
それならばエルメスのツイリーを、ということで、今回は私の愛用ツイリーで試してみました。
ちなみに、こちらのツイリーはブリッド・ドゥ・クールのノワール。ボリードのハンドルに巻いていたのでちょっとクタっとしてますが、お許しくださいませ。
やり方は簡単、ラグ部分にツイリーを通して手首に巻くだけです。レザーストラップはつけたまま、ツイリーを巻いて隠しています。
スリーブの上から巻いてみました。ヴィンテージウォッチとスカーフのアレンジで、自分流のおしゃれを楽しむパリジェンヌのような雰囲気に!?
普段はレザーストラップでシンプルに着けながら、時々気分を変えてこんな風におめかしさせるのも楽しいかと思います。
ただし、私の場合スリーブの上からだとストラップの尾錠を留められなかったので、しっかりめにツイリーを結ぶ必要がありました。
手首へダイレクトに巻くとこのような感じです。この場合はストラップを尾錠に通したうえでツイリーを結べるので、着け心地も安定すると思います。気になった方は、ぜひ試してみてくださいね。
いかがでしたか?
ジャガー・ルクルトは1837年創業と古い歴史を持つ老舗ブランドですが、他メーカーに比べるとヴィンテージウォッチの流通量が比較的少ないメーカーです。
ヴィンテージウォッチとの出会いは一期一会。長い年月を経て刻まれてきた表情には、1つ1つ個性が感じられ、いかにテクノロジーの進化した現代であっても再現できない独特の空気を纏っています。
こちらの時計の美しい佇まいが心の琴線に触れましたら、ぜひお早めにご検討くださいませ。
ほかにもヴィンテージウォッチの魅力について記事で解説しておりますので、ぜひあわせてお読みください。
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