バーキンのバッグは内縫いと外縫いの仕立てによって、カジュアルからフォーマルまでさまざまなシーンで活躍します。内縫いはカジュアルな印象を与え、外縫いはよりフォーマルな場面での使用に適しています。しかし、どちらを選ぶべきか迷っている方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、バーキンの内縫いと外縫いの違いや種類について詳しく解説し、それぞれのシーンごとにどちらを選ぶべきかを紹介します。バーキン選びにお悩みの方は、ぜひ参考になさってください。
2020年頃に外縫いであるバーキンセリエが発売されるまで、バーキンは内縫いで仕立てられてきました。同じサイズやカラーでも、内縫いか外縫いかでバッグの印象は大きく変わります。内縫いと外縫いの特徴をそれぞれ詳しく紹介します。
バーキンの内縫いには、以下のような特徴があります。
・縫い目が表から見えない
・フォルムが柔らかな丸みを帯びる
・同じサイズの外縫いよりも小さく見える
内縫いでは、正面・側面・底の革のパーツを縫い合わせてから裏返します。バッグの内側に縫い目が来るため、サイドや底面の縫い目が外から見えません。縫い目が見えないからこそ、内縫いのバーキンではエルメスが誇る革の質感がより強く感じられるのでしょう。
丸みを帯びたシルエットが特徴
また、内縫いでは裏返しを行うため、革に多少のゆとりが生まれ、柔らかいシルエットになります。女性らしい丸みを帯びたフォルムは、カジュアルな印象を与えます。縫い目を隠す内縫いの縫製方法により、同じサイズの外縫い製品よりも数mmほど小さく見える点も特徴です。
バーキンの外縫いは「バーキンセリエ」と呼ばれており、内縫いとは異なる次のような特徴を持ちます。
・縫い目が外側から見える
・フォルムが直線的で角張った雰囲気になる
・同じサイズの内縫いよりも少し大きく見える
内縫いと比べ直線的なフォルムが特徴
バッグの各パーツを外側から縫い合わせるため、縫い目であるステッチがはっきりと見える点が特徴です。また、裏返すことで丸みを帯びる内縫いとは異なり、外縫いは張りがあり角が際立つフォルムになります。かっちりとした印象の外縫いは、フォーマルやビジネスシーンにも最適です。
1984年に誕生したバーキンですが、外縫いは2020年頃と比較的最近発売されました。それまではバーキンといえば内縫いだったのです。なお外縫いのバーキンは内縫いよりもさらに流通量が少ないため、手に入れるのは簡単ではありません。
外縫いモデルであるバーキンセリエが発売されるまで、バーキンは内縫いのみの展開でした。そのため、バーキンといえば内縫い特有の丸みを帯びたフォルムを想像する方も多く、外縫いより内縫いの方が人気がある傾向が見受けられます。また、エルメスの外縫いバッグというと、ケリーを思い浮かべる方も多いでしょう。
「同じ外縫いならばバーキンではなくケリーを選ぶ」との声もあります。しかしその一方で、バーキンセリエは希少性が高くなかなか手に入らないため、すでに内縫いのバーキンを持っている方やコレクターの方には外縫いもおすすめです。バーキンの人気は縫製方法の違いだけではなく、サイズによっても異なります。
例えば、世界的にはバーキン35や40を選ばれる方が多いですが、日本ではバーキン25や30といった小ぶりな大きさが人気です。
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バーキンの内縫いと外縫いでは、サイズ展開や使用される素材にも違いがあります。内縫いと外縫い、それぞれのサイズ・素材・カラーやデザインについて解説します。
バーキンは2020年頃まで内縫い仕立てのみだったため、外縫いに比べ種類が豊富です。特に大きいサイズのバーキンは内縫いでしか展開されていません。以下は内縫いのバーキンの主なサイズ表です。
バーキンの内縫いサイズ |
大きさ |
---|---|
バーキン25 | 横25cm×縦20cm×マチ13cm |
バーキン30 | 横30cm×縦22cm×マチ16cm |
バーキン35 | 横35cm×縦27cm×マチ18cm |
バーキン40 | 横40cm×縦29cm×マチ21cm |
バーキン45 | 横45cm×縦31cm×マチ18cm |
バーキン50 | 横50cm×縦34cm×マチ26cm |
バーキン55 | 横55cm×縦39cm×マチ28cm |
バーキン45・50・55は内縫いモデルでしか手に入りません。なお、大きなサイズは流通が少なく非常に貴重です。
また、固めの素材が用いられる外縫いと異なり、内縫いは豊富な素材で展開されています。バーキンの内縫いバッグに使用される主な素材を表にまとめましたので、購入の際の参考になさってください。
素材の種類 |
革の種類 |
特徴 |
---|---|---|
型押し | トゴ・トリヨン・エプソンなど | プレス加工により革が固くなり、傷や擦れに強い |
スムースレザー | スイフト・ボックススカーフなど | 滑らかで艶のある質感だが、傷が目立ちやすい |
クロコ素材 | ニロティカス・アリゲーター・ポロサス | 艶のある質感が特徴で耐久性に優れており、経年劣化しにくい |
その他 | キャンバス素材・コットンなど | 革素材と組み合わせた特別なデザインが多い |
バーキンの内縫いバッグには、定番のノワール(黒)・エトゥープ(グレージュ)・ゴールドから鮮やかなピンクやグリーンまで200種類以上のカラーバリエーションがあります。
デザインによっては複数の色や模様が使われており、外縫いよりも種類や色味が多い点が特徴です。
パーソナルオーダー バーキン 内縫い ホワイト×ノワール
通常はステッチも革と同色であることが多いですが、パーソナルオーダーのバーキンであればステッチも好きな色でオーダーすることが可能です。こちらのホワイト×ノワールのパーソナルオーダー 内縫いのバーキンは、2カラーのステッチを採用し遊び心あふれるオリジナルデザインが目を惹きます。
外縫いであるバーキンセリエは発売が2020年頃と比較的新しいため、内縫いのバーキンよりも種類が少ないです。発売当初はバーキン30と40のサイズのみでしたが、現在では4つのサイズが展開されています。
バーキンの外縫いサイズ |
大きさ |
---|---|
バーキン25 | 横25cm×縦20cm×マチ13cm |
バーキン30 | 横30cm×縦22cm×マチ16cm |
バーキン35 | 横35cm×縦27cm×マチ18cm |
バーキン40 | 横35cm×縦27cm×マチ18cm |
現在日本で流通しているバーキンセリエは、25と30サイズがほとんどです。また、バーキンセリエには、エプソン・マダム・ムッシュなどの固い手触りのレザーが使用されています。エルメスの外縫い仕立てのバッグには固めの素材が用いられるため、内縫いのバーキンほどレザーのバリエーションは豊富ではありません。
外縫いのバーキンは誕生して間もないものの、新しいカラーやデザインが増えてきています。エルメスの定番色であるノワール・エトゥープ・ゴールドはもちろん、ホワイト・レッド・ブルー系などの目を引く色合いも発売されています。
また、複数のカラーや革を組み合わせた「カザック」や「レインボー」など、通常とは異なるデザインも希少性があり人気です。しかし、外縫いのバーキンは流通量や入荷数が圧倒的に少ないため、好みのカラーやデザインに出会える機会は多くありません。
バーキンは内縫いか外縫いかで印象が変わるうえに、カラーバリエーションやデザインもさまざまです。そのため、これからバーキンを購入しようと考えている方は、使用シーンに合わせて外縫いか内縫いか選ぶとよいでしょう。
ここからは、具体的な使用目的に分けておすすめのバーキンを紹介します。自分がバーキンを持っている姿をイメージして、お気に入りのバーキンを見つけましょう。
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旅行用として持ち歩く場合は、サイズ展開が豊富な内縫いがおすすめです。特にバーキン40以上のサイズは収容力も大きく、機内持ち込み用バッグとしても活躍するため、旅行にも最適でしょう。
さらに、旅先ではカジュアルな装いになりがちですが、バーキンを持つことで「きちんと感」を出せるのもうれしいポイントです。ただし、バーキンの大きいサイズは流通量があまり多くありません。旅行バッグとしてバーキンを探す場合、ぴったりの品を見つけるには時間がかかるでしょう。
バーキンはそもそも、女優であるジェーン・バーキンがマザーズバッグとして使えるおしゃれなバッグを欲したことでつくられたという歴史があります。そのため、バーキンは大きく開いて収納しやすく、重い荷物を支えられるよう2本のハンドルが付いています。
マザーバッグとしてバーキンを使う場合は、多くなりがちなベビーグッズを収容できる内縫いのバーキン40がおすすめです。流通量が少なく手に入りにくいというデメリットはありますが、さらに荷物の多い方にはバーキン45もよいかもしれません。さらに、内縫い仕立ての場合は、ぶつけても型崩れしにくいというメリットがあります。
荷物が少なく、ファッションアイテムとして使用するなら、小ぶりのバーキン25がおすすめです。可愛らしい小さいサイズのバーキンは、小柄な方でもスタイルよく見せてくれます。また、ポーチや財布、ペットボトルなど荷物が多い場合はバーキン30もよいでしょう。
ファッションとしてバーキンを持つ場合、一緒に組み合わせる洋服や雰囲気に合わせて内縫いか外縫いかを選ぶとよいでしょう。内縫いであれば柔らかくかわいらしい印象、外縫いであればフォーマルな印象になります。カラーやデザインは内縫いの方が豊富ですが、外縫いであるバーキンセリエはその希少性から目を引きやすいという特徴もあります。
日常使いのバッグとしてバーキンを検討している場合は、カジュアルな装いにも合う内縫いがおすすめです。丸みを帯びたフォルムは、Tシャツやデニムのようなラフな服装にもマッチします。バーキン25は日常使いとしてはやや小さいため、バーキン30がちょうど良いサイズかもしれません。
素材は傷や擦れに強いトゴやトリヨンクレマンスが人気です。
その日の気分やファッションにより、持ち手にツイリーやカレ(スカーフ)を巻いたり、キーホルダーを付けたりと雰囲気を変えるのも楽しいでしょう。海外セレブの日常使いを参考に、自分なりのバーキンの使い方を探してみてはいかがでしょうか。
ビジネスシーンでの使用を考えている場合、外縫いのバーキンがおすすめです。ピンと張ったサイドの直線美は、フォーマルなビジネススタイルにぴったりです。一方で、職場の雰囲気や服装によっては、固すぎない印象の内縫いバーキンも活躍するでしょう。
おすすめのサイズは、バーキン35です。A4サイズの書類がしっかりと収まり、外から見えることはありません。バーキン30だとA4のクリアファイルが少しはみ出てしまうため、ビジネスシーンで使用する場合はバーキン35以上で検討しましょう。
入学式や卒業式などのフォーマルなシーンでは、黒やベージュ系の落ち着いた色味を選ぶとよいでしょう。カジュアルな服装の場合は内縫いでもよいですが、きちんと感が求められるフォーマルな装いには外縫いの方が合わせやすいです。
素材はトゴやトリヨンクレマンスがおすすめ。ベーシックな牛革のため派手さはありませんが、落ち着いた質感が上品な雰囲気をより際立たせます。書類などが配布されることを考えると、A4サイズの用紙も収まるバーキン35以上のサイズがおすすめです。
「バーキンと言えば内縫い」との声が多いこともあり、女性らしい丸みを帯びたフォルムを持つ内縫いのバーキンの方が人気があります。そのため、ギフトとして贈る場合は内縫いのバーキンがおすすめです。特に、贈る相手が初めてバーキンを持つ場合は、牛革であるトゴを素材とした黒系のバーキン25か30がよいでしょう。
トゴとノアールの定番の組み合わせは活用できるシーンが多く、小ぶりのバッグは日本人女性の体格にも馴染みやすいです。しかし、すでにバーキンを持っている方へのギフトの場合は、希少性の高い外縫いを贈ると喜ばれるかもしれません。
また、高級なクロコ素材である「ポロサス」や「ニロティカス」を使用したバーキンは滅多に流通しないため、特別なプレゼントとなるでしょう。
バーキンは2023年1月と2024年2月に価格改定があり、販売価格の大幅な値上げが行われました。しかし、職人の手で丁寧につくられた最高級のバッグへの需要は留まることを知らず、リユース市場においてもさらに価値が高まっています。内縫いのバーキンよりも、流通量が少なく希少性が高い外縫いの方がメーカー希望小売価格は高いです。
しかし、リユース市場では、外縫いの買い取りは内縫いよりも高値にはならない傾向があります。一方、内縫いは需要が高いため、メーカー希望小売価格以上の金額で取引される場合が多いです。特に、使い勝手のよいベーシックカラーや定番の牛革素材は人気があります。需要の高いカラーやサイズを一覧表で紹介します。
サイズ | バーキン25 バーキン30 |
---|---|
色 | ノワール(黒) ゴールド |
素材 | トゴ エプソン |
金具 | ゴールド |
エルメスのオレンジボックス
バーキンを売却する場合、使用感や傷の度合いにより査定金額が大きく異なります。未使用品の場合でも箱や付属品の有無により価格が変動するため、バーキンの二次流通市場(並行輸入品や中古品など)での価格は参考程度に留めておきましょう。
今回は、バーキンの内縫いと外縫いの違いや使用目的ごとのバーキンの選び方などを解説しました。バーキンは2020年頃に外縫いのバーキンセリエが発売されるまで、内縫いでの仕立てのみでした。そのため、内縫いより外縫いの方が流通が少なく、手に入れにくいとされています。
内縫いか外縫いのどちらを選ぶか迷っているならば、どのような場面で使用するかイメージするとよいでしょう。カジュアルなシーンでは内縫いが、フォーマルなシーンでは外縫いがおすすめです。自分に合ったものを購入し、バーキンを楽しみましょう。
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