シャネルのバッグは、時代を超えて愛されるラグジュアリーブランドの象徴です。手に入れた瞬間から持ち主の暮らしを格上げしてくれる特別な存在ですが、その美しさを長く保つためには「購入後の扱い方」が非常に重要です。
「型崩れしそうで心配」「長く使わないときはどうすればいい?」―― このような不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。実際、せっかく手に入れたシャネルバッグも、正しいお手入れを怠ると短期間で傷んでしまい、本来の価値を損なってしまいます。
しかし、シャネル自身が語るように、丁寧に使うことで生まれる「経年変化」は、持ち主だけの物語が刻まれた証でもあります。大切なのは、劣化を防ぎながら、美しい経年変化を育てるための知識です。
そこで本記事では、シャネルバッグの正しい保管方法と避けたいNG習慣について、詳しく解説します。あわせて、素材ごとの注意点やおすすめの保管グッズ、保管しやすい人気モデルもご紹介します。
ほんの少し気をつけるだけでも、シャネルバッグの寿命を延ばすことができます。お気に入りのシャネルバッグを美しく使い続けるために、ぜひ参考にしてください。
シャネルバッグは「特別な日だけ」のものではありません。日常的に使い続けることで、レザーに自然な艶が生まれ、使い手になじむ一品へと育っていきます。
とはいえ、日常的に使うからこそ気をつけたいポイントがあります。毎日のちょっとした心がけの積み重ねが、5年後、10年後のバッグのコンディションを大きく左右します。
ここでは、使用時に意識したい4つの基本的なケアポイントをご紹介します。
次から詳しくご説明いたします。
繊細なシャネルバッグは、ビジネスバッグのように大量の荷物を収納することを前提に作られてはいません。特に、マトラッセのようなやわらかいレザーのバッグは、荷物を詰め込みすぎると、美しいフォルムが崩れてしまいます。
どうしても荷物が多い日は、ナイロンやキャンバスなどのサブバッグを併用し、シャネルバッグには必要最低限のものだけを入れる工夫をしましょう。サブバッグもシャネルでそろえると、コーディネートに統一感が生まれます。
また、片側だけに重さが偏らないように配慮して荷物を入れることで、バランスがとれ、バッグへの負担を軽減できます。
日焼け止めや香水などの化粧品は、バッグにとって大敵です。革や布地にシミを作る大きな原因となります。特にラムスキンやツイード素材はデリケートなため、一度付着すると落としにくく、取り返しがつかなくなることもあります。
バッグから離れた場所で使用したり、手に残った状態でバッグに触れないようにしたりするなど、十分に注意しましょう。シャネルバッグに入れて持ち運ぶ際も、ポーチに入れて直接バッグと触れないようにする工夫が大切です。
雨の日にバッグを濡らしてしまうと、シミや色落ちの原因になります。レザー素材は特に湿気や水分に弱く、革のやわらかな手触りが損なわれる恐れもあるため、雨の日はできるだけ持ち歩かないのが基本です。どうしてもシャネルバッグを持ちたい場合は、雨よけカバーなどを活用しましょう。
万が一濡れてしまった場合は、乾いたやわらかい布で擦らずに優しく押さえるようにして水分を吸い取り、風通しの良い日陰で自然乾燥させてください。ドライヤーや直射日光による急激な乾燥は、革の収縮やひび割れを招くため、絶対に避けましょう。
梅雨時期や湿気の多い環境では、除湿剤をうまく活用することでバッグを守ることができます。ただし、過度な乾燥は革のひび割れにつながるため、様子を見ながら使用することが大切です。
バッグを使用したあとは、そのまましまわず、軽くケアを行うことが長持ちの秘訣です。やわらかい布で表面のほこりや汚れをやさしく拭き取りましょう。特に金具部分は指紋や皮脂が残りやすいため、丁寧に磨くことが大切です。
日常的に短時間のケアを続けることで、バッグの美しさを保ちやすくなります。
ただし、オイルやクリーナーの使用は推奨されていません。使用する場合は、自己責任となりますので注意が必要です。
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シャネルのバッグを買うなら今!後悔しないための選び方と購入ガイド
シャネルバッグの価値を長く保つには、使用後の保管方法が非常に重要です。
上記の5つの基本ルールをマスターすれば、10年後も購入時に近い状態を維持することが可能になります。
特に季節の変わり目や、長期間使用しないときの保管方法は、バッグの状態を大きく左右します。以下では、ぜひ守っていただきたい保管の鉄則をご紹介します。
バッグを収納する前には、必ず中身を取り出し、やわらかい布で表面をやさしく拭いておきましょう。長期間保管する前には、通常よりも丁寧にケアすることをおすすめします。
シャネルの公式見解では、クリーニング用品などの使用は推奨されていません。使用する場合は自己責任となりますが、拭いてから収納するだけでも、次に使うときのコンディションに大きな違いが生まれます。
直射日光は、革製品の色あせやひび割れの原因になります。窓際や蛍光灯の下などに長時間置くことは避け、暗くて風通しの良い場所に保管するのが理想です。
高温多湿の環境は、バッグのカビや劣化を招く原因となるため、通気性の良い場所に保管しましょう。
購入時の箱に入れたまま保管する方もいますが、箱の中は湿気がこもりやすいため、あまりおすすめできません。付属のポーチや不織布の袋に入れ、他のバッグと直接触れないようにすると安心です。
湿気が気になる季節には、シリカゲルや除湿剤をうまく活用しましょう。
バッグを長期間保管する場合は、内部にやわらかい紙や不織布を丸めて詰め、形を整えておきましょう。ただし、詰めすぎると逆効果で型崩れの原因になるため、程よい量にとどめるのが理想です。
専用のバッグシェイパーを使うのもおすすめです。チェーンやハンドルは、薄い紙で包んでおくことで擦れや傷を防げます。
CHANEL ホーボーバッグ
大切なバッグは月1でリフレッシュ。大切なバッグを美しく保つ秘訣
長期間保管していると、気づかないうちに湿気や劣化が進んでしまうことがあります。月に1回程度はバッグを取り出して状態を確認し、必要に応じて風通しをしておくと安心です。
「大切に保管しているつもりなのに、なぜかバッグが傷んでしまう」―― そんな経験はありませんか? 実は、良かれと思って行っている保管方法が、かえってバッグを傷めてしまっているケースも少なくありません。
特に日本の高温多湿な気候では、欧州ブランドであるシャネルのバッグにとって想定外のダメージにつながることがあります。
ここでは、多くの方が無意識にやってしまいがちなNG保管例と、その理由を詳しく解説します。
空気がこもりやすい押し入れやクローゼットに、シャネルバッグをそのまま長期間放置しておくと、湿気やカビの原因になります。
購入時に付属している箱の中も湿気がこもりやすいため、必ず付属のポーチや不織布の袋に入れ、風通しの良い場所に保管し、定期的に状態を確認することをおすすめします。
ビニール袋は通気性がなく、内部に湿気がこもりやすいため、シャネルバッグの保管には適していません。
付属のポーチがない場合は、不織布の収納袋や市販のバッグカバーを活用しましょう。
インクが革や内布に移る恐れがあるため、新聞紙を詰め物として使用するのは避けましょう。代わりに、やわらかい紙や不織布、専用のバッグシェイパーを使うのがおすすめです。
ハンドルやチェーンを直接吊るすと、金具や革に負担がかかり、劣化の原因になります。また、寝かせて収納するのも型崩れのリスクがあるため、できるだけ立てて保管しましょう。
シャネルバッグは、素材によって特徴や弱点が異なります。所有しているバッグの素材に合わせて、保管方法を工夫しましょう。
ラムスキンは非常にやわらかく、肌触りのよさが魅力ですが、その分デリケートで、傷や湿気に弱い素材です。摩擦や直射日光による劣化が起きやすいため、取り扱いには特に注意が必要です。使用後は、やわらかい布で丁寧に拭き取り、湿気のない場所に保管しましょう。
一方、キャビアスキン(グレインドカーフスキン)は、細かい型押し加工が施されており、耐久性が高いのが特徴です。ただし、「丈夫だから安心」と油断すると、表面の光沢が失われたり、型崩れを招いたりする恐れがあります。長期間使わない場合でも、定期的なケアと保管状態の確認は欠かせません。
ラムスキンとキャビアスキンについて詳しく知りたい方は、次の記事もあわせてご覧ください。
そのほかの素材では、ツイードやデニムは摩擦や色移りに弱いため、他のバッグと接触しないようにすることが大切です。保管時には、不織布の袋に入れ、型崩れ防止用の詰め物を入れておきましょう。
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シャネルバッグはラムスキンとキャビアスキンどっち?長くきれいに使うための素材選びガイド
ここでは、シャネルバッグの保管に欠かせないアイテムをご紹介します。これらのグッズは、単なる便利アイテムではなく、バッグの価値を守る「投資」と考えるべきものです。
特に高額なシャネルバッグにとって、数千円の保管グッズへの投資は、将来的な修理費用を考えれば、決して高いものではありません。
以下では、各アイテムの選び方と使用時の注意点を詳しく解説します。
バッグの内部に入れて使用することで、型崩れを防げる便利なアイテムです。市販の製品はサイズに合わせて設計されているため、新聞紙や布よりも安定感があります。
湿気対策に欠かせないアイテムですが、入れすぎると革が乾燥してひび割れの原因になるため、注意が必要です。適度な量を、定期的に交換しながら使用しましょう。
付属のポーチがない場合は、不織布などの収納袋を使用するのがおすすめです。通気性があり、他のバッグとの接触も防げるため、長期間の保管にも適しています。
「初めてのシャネルバッグ選び」や「一生もののシャネルバッグ選び」で失敗しないために、保管のしやすさという観点からおすすめのモデルを厳選しました。これらのバッグは、デザイン性の高さはもちろん、構造的な強度や素材の耐久性にも優れており、メンテナンスの手間を最小限に抑えながら、長く愛用することができます。
以下では、耐久性と実用性を兼ね備えた3つのモデルをご紹介します。
シャネルの代名詞ともいえるマトラッセ チェーンショルダーは、ダブルフラップとしっかりとした中芯構造を備えており、自立性が高いのが特徴です。そのため、収納物が少ない場合でもバッグの形を保ちやすく、型崩れのリスクが比較的低くなっています。
さらに、キャビアスキン素材を選べば耐久性が増し、日常的に使いながらも美しいフォルムを長く維持することができます。クラシックで普遍的なデザイン性に加え、保管のしやすさという実用面でも優れているため、長期使用を検討している方に特におすすめです。
直線的でモダンなフォルムが特徴のボーイシャネルは、クラッチバッグのようなシャープさを持ちながらも、しっかりとした構造で作られているため、型崩れしにくいモデルです。
マトラッセよりも全体的に構築的なデザインのため、保管中に形が崩れる心配が少なく、長く美しい状態を保つことができます。
特にキャビアスキンを使用したモデルは、傷や摩擦に強く、メンテナンスの負担を軽減できる点も魅力です。実用性とデザイン性を兼ね備えた、シャネルらしいモダンなバッグといえるでしょう。
エレガントなトップハンドルが印象的なココハンドルは、フォーマルライクなフォルムが特徴のモデルです。自立するデザインのため、クローゼットなどに立てて保管でき、型崩れの心配が少ない点も魅力です。
さらに、キャビアスキンを選べば、傷や摩擦に強く、安心して長く使い続けることができます。トレンド感のあるデザインでありながら、シャネルらしい気品も兼ね備えており、見た目と実用性の両方を求める方におすすめの一品です。
時代を超えて愛される、シャネルのバッグ
シャネルのバッグは、時代を超えて愛される普遍的なデザインと高級感を兼ね備え、日常から特別なシーンまで幅広く活躍します。しかし、美しく長く愛用するためには、正しい使い方や保管方法を理解しておくことが欠かせません。
荷物の入れすぎや湿気・直射日光の影響を避けるだけでなく、やわらかい布で拭いたり、詰め物で形を整えたりするなど、ちょっとした習慣がバッグの寿命を大きく左右します。
特に、マトラッセ チェーンショルダーやボーイシャネル、ココハンドルのような自立性の高いモデルや、キャビアスキンを使用したバッグは、保管もしやすく、長期的に美しさを保ちやすい点も魅力です。
当店ベティーロードでは、さまざまなシャネルバッグをご用意しております。正しいケアを習慣にし、お気に入りのバッグを長く楽しみましょう。
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店内の在庫は常に変動しております。来店にて見たいモデルが決まっている場合、事前に店舗へ在庫を確認の上お越しいただくことをおすすめしております。