シャネルのバッグを選ぶ上で、多くの方が迷うポイントの1つが「素材」です。特に定番素材であるラムスキンとキャビアスキンは、質感や印象だけでなく、耐久性などさまざまな面で大きな違いがあります。
そこでこちらの記事では、ラムスキンとキャビアスキンの違いを徹底比較。さらに、使うシーンに応じたおすすめ素材、購入後のケア方法まで詳しく解説いたします。長く使えるお気に入りのシャネルバッグ探しの際に、ぜひ参考になさってください。
ラムスキンは生後1年未満の子羊の革を使用したもので、非常にやわらかく上品な質感が魅力です。一方キャビアスキンは、正式には「グレインドカーフスキン」と呼ばれる牛革で、表面につぶつぶとした加工を施したものです。
どちらもシャネルを代表する素材ですが、印象や手触り、耐久性、資産価値の面で違いがあります。ここではそれぞれの特徴を詳しく解説いたします。
ラムスキンはとてもやわらかく、手に吸いつくようななめらかな触感が魅力。軽量で持ったときにしっとりと手になじむので、エレガントな印象を演出してくれます。クラシックな装いに合わせると格別の気品を漂わせ、まさに”シャネルらしさ”を存分に堪能できる素材です。
一方、キャビアスキンはしっかりとした硬さがあり、持ったときの安心感や高級感が特徴です。バッグそのものの重量はラムスキンよりもやや重くなりますが、丈夫さが際立ち、カジュアルにもフォーマルにも対応可能。キャビアスキンならではの独特の質感がコーディネートを引き締め、クールで洗練された印象を与えます。
ラムスキンはそのやわらかさゆえに非常にデリケート。小さなひっかき傷や爪痕など跡がつきやすく、水分や湿気にも弱いため、雨の日の使用や水濡れには要注意です。また、チェーンの跡がフラップ部分に残ってしまうこともあり、取り扱いには丁寧さが求められます。
経年変化によってふっくらとした質感が少しずつ失われ、使い込むにつれて使用感が表れやすい素材です。
キャビアスキンは表面に凸凹の加工が施されているため、多少の擦れや小さな傷はほとんど目立ちません。硬さがある分、型崩れしにくく、長期間にわたって美しいフォルムを保ちやすいのも大きな魅力です。ただし、革が硬いために一度ついた折れじわやクセは戻りにくいという側面もあります。
シャネル正規店でのメーカー希望小売価格はラムスキンとキャビアスキンで差はなく、例えば「11.12 クラシック ハンドバッグ」はどちらの素材も1,776,500円(税込)と同額です。※2025年8月時点の「11.12 クラシック ハンドバッグ」のメーカー希望小売価格。
しかし、二次流通市場になると事情が変わります。キャビアスキンは傷や使用感が目立ちにくいことから、比較的高値で安定して取引される傾向があります。将来的に売却を視野に入れているなら、キャビアスキンを選ぶのが堅実でしょう。
一方で、ラムスキンはその繊細な質感から使用感が出やすいため、二次流通市場ではやや価格が控えめになることが多いです。つまり、中古でも状態が良いものを見つけられれば、正規店よりも手ごろな価格で「ラムスキンならではの上質な風合い」を愉しめるのが大きなメリット。
希少なヴィンテージモデルや限定カラーなどと出会える可能性もあり、”自分だけの1品”を探したい方にはおすすめの選択肢といえます。
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シャネルバッグを選ぶ際には、デザインやサイズだけでなく、使用するシーンに合わせて素材を選ぶことも大切です。特に人気のラムスキンとキャビアスキンは、見た目や質感だけでなく「どんな場面で持つか」によって適性が異なります。ここでは代表的なシーン別におすすめの素材を解説いたします。
まず、フォーマルやパーティーシーンには上質な光沢を放つラムスキンが最適です。やわらかな質感がエレガントさを引き立て、華やかな場面で装いを格上げしてくれます。小ぶりのフラップバッグを選べば、ドレスやスーツスタイルとの相性も抜群。ただし非常にデリケートなため、使用後はやわらかい布で拭くなどメンテナンスが欠かせません。
また、休日のお出かけなどカジュアルシーンにもラムスキンはおすすめです。しっとりとした手触りと上品な光沢が、シンプルなコーディネートにこなれ感をプラスしてくれます。ただし、頻繁に使うと小さな傷や型崩れが目立ちやすいため、きれいに長持ちさせたい場合には「特別なお出かけ用」として使うのが理想的でしょう。
一方、日常使いやビジネスシーンで頼れるのはキャビアスキンです。硬く丈夫な素材で、多少の擦れや傷がついても目立ちにくく、通勤・通学や普段使いにも安心して持つことができます。大きめサイズを選べば、書類やタブレットを入れるビジネスバッグや、旅行のときにも頼れる存在として活躍するでしょう。ただし、ラムスキンと比べてバッグ自体に重量感が出る点には注意が必要です。
このように、一般的にはフォーマルにはラムスキン、日常使いにはキャビアスキンが選ばれる傾向があります。ただし、これはあくまで一例にすぎません。大切なのは「シャネルバッグをどのような場面で使いたいか」です。自分のライフスタイルに合わせて、長く寄り添える素材を選びましょう。
シャネルバッグといえばラムスキンやキャビアスキンが代表格ですが、実はそれ以外にも魅力的な素材が多く存在します。それぞれ異なる表情や機能性を持っているため、シーンやスタイルに合わせて選ぶ愉しさを広げてくれるでしょう。
ここでは、ラムスキン・キャビアスキン以外の人気素材について詳しくご紹介いたします。
カーフスキンは生後6カ月以内の子牛の革を用いた素材で、しっとりとなめらかな質感が魅力です。キャビアスキンよりもやわらかく、上品で高級感のある仕上がりですが、その分デリケートで傷がつきやすいため、取り扱いには注意が必要です。
大切にケアを続けていけば、使い込むほどに手になじみ、独特のつやを増していくため、革の経年変化を愉しみたい方におすすめです。
エナメルは革の表面にウレタン樹脂などでコーティングを施した加工皮革で、つややかな光沢が特徴です。水や汚れに比較的強く、天候に左右されず使用できる点もメリット。華やかで存在感があり、パーティーや特別シーンにも映える素材です。
ほかのレザーと比べてお手入れは容易ですが、湿気や乾燥によりベタつきやひび割れが起こる場合があるため、保管時には注意が必要です。
クラシック ラージ ハンドバッグ マトラッセ チェーンショルダー レッド
クロコダイルやパイソンといった希少なエキゾチックレザーは、唯一無二の模様とラグジュアリーな存在感で愛されてきました。しかし、2018年にシャネルは、ショーなど特別な場を除き、エキゾチックレザーの使用を廃止することを発表しました。
現在、正規ブティックではエキゾチックレザーのアイテムを入手することは困難です。そのため、購入を希望する場合は二次流通市場で探すことをおすすめします。
ツイードは短い羊毛などを紡いで織られる毛織物で、シャネルを象徴する素材の1つです。カラフルな糸を織り込んだ独自のツイードは、上品さと遊び心を兼ね備え、多くのバッグに用いられてきました。
ただし、現行モデルでは、複雑な刺繍を使ってツイードを再現していることがほとんど。かつての毛織物のツイードは希少となり、手に入れるには二次流通市場をチェックする必要があります。
キャンバスは綿や麻の糸を平織りした生地で、軽さと耐久性を兼ね備えています。シャネルのキャンバスバッグは、しっかりとした素材感がありながらも、カジュアルで自然体な雰囲気を演出できるのが魅力です。
シーズンを問わず使いやすく、通勤・通学はもちろん日常使いにも最適。革素材に比べて軽量なため、荷物が多い方にもおすすめできる素材です。
ウォッシュドデニムは洗い加工を施したデニム生地素材で、独特のユーズド感ややわらかい風合いが特徴です。カジュアルスタイルにぴったりで、若い世代や個性を出したい方からの厚い支持を得ています。
使い込むほどに色落ちや風合いの変化を愉しめるため、自分だけのバッグを育てていけることも大きな魅力です。
やわらかく上品な光沢を放つラムスキンは、特別な日の装いに華を添える素材です。しっとりとした手触りとエレガントな見た目は、持ち主の雰囲気まで格上げしてくれます。
ここでは、ラムスキンのおすすめシャネルバッグを2点ご紹介いたします。
1930年代に誕生したマトラッセチェーンショルダーバッグは、現代でも愛され続ける定番アイテムとなっています。
こちらのショッピングバッグは、光沢感のあるシャイニーラムスキンを使用しており、ショルダーバッグとしてもハンドバッグとしても愉しめます。
シーズンごとにデザインを変えて発表されるシャネルのチェーンクラッチバッグ。こちらはチェーンが約122cmと斜めがけしやすい長さで、日常から特別なシーンまで幅広く活躍します。
やわらかなラムスキンがもたらすラグジュアリーな雰囲気と、コンパクトながら存在感のあるシルエットが魅力。おしゃれ度を高めたい方にもぴったりのおすすめアイテムです。
表面に細かな型押しが施されたキャビアスキンは、傷や汚れに強く、デイリーユースに適しています。長く愛用したい方や、資産価値も重視する方からの人気を集める素材です。
ここでは、キャビアスキンのおすすめシャネルバッグを2点ご紹介いたします。
シンプルで洗練されたデザインのなかに、背面のモナリザポケットなどシャネルらしいディテールを備えたクラッチバッグです。コンパクトながら存在感抜群で、日常のワンポイントにもフォーマルな場にも映える逸品です。
2025年に発表された「CHANEL 25 ハンドバッグ」は、シャネルらしいキルティングと洗練されたデザインで注目を集めるコレクション。チェーンの使い方を変えることで、エレガントにもカジュアルにも印象を変化させられるのが大きな魅力です。
今までの定番コレクションとは一線を画す、”これから持ちたいバッグ”として注目を集めています。
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シャネルバッグを長く美しく保つためには、日ごろのケアと取り扱いの注意が欠かせません。
シャネルが推奨している基本的なメンテナンス方法としては、使用後やわらかい布で表面の汚れやほこりを拭き取り、湿気や直射日光を避けて保管することが挙げられます。バッグを長期間使用しない場合は、型崩れを防ぐために中に詰め物をした上で、ほかのバッグなどと擦れないよう付属するポーチに入れて保管しましょう。
特にラムスキンは非常にデリケートで、水分や湿気に弱く、チェーンの跡がついたり、型崩れしたりしやすい素材です。使用時には雨などの水分を避け、内容物の入れすぎに注意してください。汚れが付着した場合には速やかにやわらかい布で拭き取りましょう。お手入れの際は円を描くようになでるように拭くと、表面の傷が目立ちにくくなることがあります。
一方、キャビアスキンは表面に加工が施されているため、傷や汚れが目立ちにくく、型崩れもしづらいという特徴があります。しかし、それでも乾燥や湿気は大敵です。使用後は必ず汚れをやわらかい布で拭き取り、適切に保管しましょう。
ラムスキンやキャビアスキン以外の素材も、日常的に丁寧なケアを行うことが重要です。正しいお手入れこそが、シャネルバッグを長く美しく愛用する秘訣となります。
シャネルバッグは素材ごとに特徴や印象が異なり、使い方、メンテナンス次第で長く美しく愛用できます。
今回ご紹介したラムスキン・キャビアスキンにもそれぞれ特徴があります。ラムスキンはやわらかく上質な光沢が魅力ですが、水濡れに弱く、傷が目立ちやすいため、より丁寧な取り扱いと保管が求められます。
一方、キャビアスキンは表面の凸凹加工により傷が目立ちにくく、日常使いや旅行など幅広いシーンに適しています。どちらの素材も、使用後はやわらかい布で汚れを拭き取り、型崩れや色移りを防ぐ保管方法を心掛けることが大切です。
また、ラムスキンはフォーマルやパーティーシーンに、キャビアスキンはデイリーやビジネスシーンに向いている点もおさえておくと、自分に適したバッグを選びやすくなるでしょう。
素材の特徴とライフスタイルを照らし合わせて、自分にぴったりのシャネルバッグを見つけましょう。
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