「どうしてシャネルのバッグはこんなに高いの?」
そう思ったことがある方は、きっと少なくないでしょう。近年、シャネルの代表的なバッグの多くは、メーカー希望小売価格が100万円を超えるものがほとんどで、30年前と比べて10倍以上に値上がりしています。しかしその裏側には、単なる"ブランド料"では語れない確かな理由が隠されているのです。
こちらの記事では、シャネルのバッグが高額な理由を、素材・職人技・ブランド哲学という3つの視点から徹底解説いたします。さらに、価格に見合う品質の真実、今後の価格動向、そして資産としての価値までを深掘りしていきます。
高額な買い物だからこそ、納得して購入したい―― そんなあなたのために、シャネルバッグの"価格以上の価値"について解説いたします。読み終わるころには、「高いけれど、それだけの理由がある」と心から納得できるはずです。
数あるラグジュアリーブランドのなかでも、シャネルのバッグはひときわ高価なアイテムとして知られています。もちろん、理由もなくただ高価なわけではありません。
ここでは、シャネルのバッグが高額な理由を、素材・技術・歴史と哲学の3つの視点から紐解いていきます。
シャネルのバッグに使われている革を中心とする素材は、どれも厳選された最高級品質のものばかりです。
代表的な素材であるラムスキン(仔羊の革)は、きめ細やかで驚くほどやわらかく、手にした瞬間にその上質さが伝わるのが魅力です。また、キャビアスキン(牛革に細かな粒状の型押しを施したもの)は耐久性が高く傷がつきにくいため、日常使いにも適した素材として人気です。
さらに、同じ素材であっても色や風合い、質感には個体差があります。シャネルでは、何百という素材のなかから、色ムラがなく、傷のない、最高品質の部分だけを選び抜きます。この厳格な選別により、使用できる素材は全体のごくわずか。
このような妥協のない素材選びが、シャネルバッグの価格を押し上げる大きな要因となっているのです。しかし、同時にそれが一生ものと呼ばれる品質を支えているともいえるでしょう。
シャネルのバッグは、その高い品質を維持するために、製造工程の多くを熟練した職人が担っています。シャネルを代表するマトラッセのチェーンストラップなどは、今も熟練の職人たちによって丁寧に仕上げられています。洋服を傷つけないなめらかな感触と、しなやかな動きは、手作業だからこそ実現できる品質といえるでしょう。
また、フランス国内やイタリアの自社工房での品質管理が徹底されており、シャネルの厳しい基準をクリアしたものだけが店頭に並びます。このような高度な技術と手間暇が、シャネルのバッグに”価値”を加えているのです。
シャネルのバッグは、単に「高級ブランドだから価値がある」わけではありません。
1910年にココ・シャネルが創業して以来、シャネルは女性の自立や自由といったメッセージを発信し続けてきました。特にバッグに関しては、その哲学がひときわ際立ちます。それまで手に持つのが一般的だった時代に、両手を自由にしたいという想いから誕生したチェーンストラップ付きのバッグは、ファッションの常識を変える革新的なアイテムでした。
このような信念と、長年にわたって培われてきたブランドの伝統や品格が、バッグ1つ1つに宿っています。この歴史やストーリーに共感し、価値を感じる人が多いからこそ、シャネルのバッグは"価格を超えた特別な存在"として、世界中の人々に選ばれ続けているのです。
シャネルのバッグは、決して安いものではありません。しかし、その価値に見合った、もしくはそれ以上の価値があると感じる方が多いのも事実です。
その理由の1つに、タイムレスなデザイン性が挙げられます。シャネルのバッグは流行に左右されにくく、何十年と愛用し続けられる美しさを持ち合わせています。実際に「11.12 クラシック ハンドバッグ」や「BOY CHANEL ハンドバッグ」などの定番コレクションは、多くの方々に愛されてきました。
また、耐久性の高さもシャネルバッグの大きな特徴です。熟練の職人により丁寧に仕上げられたバッグは、長く愛用することで風合いが増し、さらなる魅力を放ちます。そのため、親から子へと世代を超えて受け継がれるバッグでもあり、ファッションを超えた資産価値を持つ存在なのです。
さらに、シャネルは単なるバッグではなく、持つ人のステータスを表現する存在でもあります。品のある佇まいと、ブランドの持つ歴史や哲学に裏打ちされた重厚感が、持つ人に自信と誇りを与えてくれます。
なおシャネルの原価率は、ほかのラグジュアリーブランドと大きく変わらないといわれています。しかし近年、シャネルは製造工程の一部を公開し、価格の透明性を高める取り組みを始めています。なぜ高いのかを理解してもらい、納得して購入してもらう―― そんな誠実な姿勢もまた、ブランド価値の向上に貢献しているのです。
シャネルのバッグは「高いから良い」のではなく、「良いからこそ高い」と納得できる、真に価値のあるアイテムだといえるのです。
タイムレスなデザインと卓越した職人技により、長年多くの人々に愛され続けているシャネルのバッグ。
ここでは、シャネルを代表するマトラッセのチェーンバッグのメーカー希望小売価格の推移をご紹介いたします。
年代 | メーカー希望小売価格 |
---|---|
1990年代 | ¥150,000程度 |
2000年代 | ¥150,000~200,000程度 |
2010年代 | ¥400,000~500,000程度 |
現在(2025年時点) | ¥1,776,500 ※ |
※2025年8月時点の「11.12 クラシック ハンドバッグ ラムスキン ブラック」「2.55 ハンドバッグ エイジド カーフスキン ブラック」のメーカー希望小売価格。
約30年前と現在のメーカー希望小売価格を比較すると、10倍以上の価格差があることが分かります。次項で詳しく解説いたしますが、定期的な価格改定が行われてきた背景には、原材料費や人件費の高騰、為替変動だけでなく、シャネル自身が意図的にメーカー希望小売価格を引き上げてきたという側面もあります。
今後についても、ブランドの方向性や世界経済の状況をみると、メーカー希望小売価格は上昇傾向が続くと予想されます。価格改定のたびに「あのとき買っておけば...」と後悔しないためにも、正規店でのシャネルバッグの購入を検討している方は、できるだけ早いタイミングでの決断をおすすめします。
メーカー希望小売価格の上昇が続いているシャネルバッグ。しかし、なぜこれほどまでに値上がりが続いているのでしょうか。その理由を大きく3つに分けてご紹介いたします。
ラムスキンやキャビアスキンに代表される、シャネルのバッグに使用される高級素材にかかる費用は、近年上昇傾向にあります。
さらに、シャネルでは熟練の職人による手作業を重視しており、その工程には多くの時間と高い技術が求められます。このような高度なクラフツマンシップを支えるためには、当然ながら人件費も増加します。
つまり、原材料費そのものの高騰と、人件費の上昇によって、全体的な生産コストが押し上げられているのです。品質に一切の妥協をしないシャネルにとって、これらのコスト増は避けられない現実といえるでしょう。
日本の正規店で販売されるシャネルバッグのメーカー希望小売価格は、為替の変動に大きく左右されます。シャネルの製品はフランスやイタリアで製造され、現地通貨(ユーロ)を基準に価格設定されているため、円安が進むと日本での販売価格は自動的に上昇してしまうのです。
実際、近年の円安傾向は顕著で、対ユーロレートの変動により、同じバッグでも日本での価格が他国より割高になるケースもみられます。さらに、輸入にかかる物流コストや関税なども円安の影響を受けるため、価格への転嫁は避けられない状況となっています。
為替相場の不安定さが続く限り、今後も日本でのメーカー希望小売価格は上昇することが予想されます。これは、シャネルに限らず輸入ブランド全般に共通する課題といえるでしょう。
シャネルは近年、戦略的に超高級路線へと舵を切っています。かつてはラグジュアリーでありながらも手の届く存在だったシャネルですが、今やエルメスと並ぶ”究極のラグジュアリーブランド”としての地位を築こうとしているのです。
この戦略転換の背景には、ラグジュアリー市場の二極化があります。本物の贅沢を求める富裕層が増える一方で、ブランドの希少性や特別感がより重視されるようになってきました。シャネルはこの流れを捉え、あえて価格を引き上げることで、ブランドの格を高める道を選んだのです。
誰もが憧れるが、限られた人だけが手にできる―― こうした位置づけに戦略を変更することで、所有することの特別感や満足度をより高める狙いがあります。頻繁な価格改定は、単なる値上げではなく、ブランドの希少性と価値を守り、高めるための戦略的な選択なのです。
ここからは、高額かつ今後も値上がりの予想されるシャネルバッグが、多くの人に愛され続ける理由を5つの観点からご紹介いたします。
シャネルのバッグが高く評価される理由の1つに、流行に左右されないデザインが挙げられるでしょう。
例えば、シャネルのアイコン的存在であるマトラッセは、1955年の「2.55 ハンドバッグ」で採用されました。その美しいキルティングデザインは、今もなお多くの人に愛され続けています。
どんなスタイルにも自然になじみ、季節や年齢を問わず使えるタイムレスなデザインは、一生ものと呼ばれるにふさわしい要素を備えています。このような普遍的な美しさが、多くの人の憧れを集めているのです。
シャネルのバッグは、その高い品質と丁寧な手作業によって、世代を超えて愛用できる耐久性を備えています。
厳選された素材だけを使用し、熟練した職人によって丁寧に仕上げられています。適切なメンテナンスを続けることで、親から子へと受け継ぐことも可能です。
近年、ヴィンテージシャネルが高評価を受けていることからもうかがえるように、今手に入れるシャネルバッグも将来的に”未来のヴィンテージ”として価値を持つ可能性があるのです。
シャネルは100年以上の歴史を誇る世界的なラグジュアリーブランドです。その背景にあるのは、創業者ココ・シャネルの革新的な美学と哲学、そしてブランドが築き上げてきた揺るぎない信頼です。
シャネルバッグを持つことで得られるのは、単なる機能性や装飾性に留まりません。シャネルを身に纏うことで得られる自信や誇り、ココ・シャネルの哲学に共感して生まれる自立心が、持つ人の存在感を自然と引き立ててくれるのです。
シャネルのバッグは、その希少性やブランド力の高さから、単なるファッションアイテムとしての枠を超えて、資産としての価値も備えています。
特に近年、ヴィンテージシャネルは二次流通市場でも高値で取り引きされており、メーカー希望小売価格を上回る価格がつくケースも珍しくありません。適切に保管されたバッグは、10年、20年と時を経ても価値を保ち続け、場合によっては購入時より高額になることもあるのです。
メーカー希望小売価格は確かに高額ですが、使用しながら価値を維持できる稀有な存在です。長期的な視点でみれば、賢い投資ともいえるでしょう。
シャネルバッグを手に入れることは、単なる所有を超えた体験を持ち主にもたらします。
手にするたびに感じる上質な素材の感触、美しいデザインを眺める喜び、そしてシャネルを所有しているという静かな自信。これらは日々の生活に小さな幸せをもたらし、自然と所作や振る舞いにも良い影響を与えてくれるでしょう。
また、長年憧れていたバッグを手に入れたとき、それは単なる物欲の達成ではありません。今の自分にふさわしいと思えるようになった成長の証でもあるのです。使うほどに愛着が深まり、思い出が積み重なっていく―― その満足感こそ、シャネルバッグの本当の価値といえるでしょう。
シャネルのバッグを購入する際、選択肢の1つとしてぜひ検討したいのが「二次流通市場」です。新品の並行輸入品から、コンディションの良い中古品まで幅広く取り扱っており、現在正規店では手に入らないモデルやカラー、近年注目を集めているヴィンテージシャネルにも出会える可能性があります。
また、二次流通市場では、メーカー希望小売価格よりもお得に購入できることがある点も大きな魅力です。近年のシャネルバッグのメーカー希望小売価格高騰により、正規店での購入はますますハードルの高いものになっています。しかし、二次流通市場では、予算に合わせて賢く購入することが可能です。
ただし、安心して購入するためには、信頼と実績のある販売店を選ぶことが何より重要。鑑定力、アフターサービス、保証制度などをしっかり確認してから購入することをおすすめします。
シャネルのバッグが高額な理由―― それは厳選された素材、卓越した職人技、そして100年以上の歴史に裏打ちされた哲学があるからこそ。本記事で、高額な価格には確かな理由があることをご理解いただけたのではないでしょうか。
しかし、価値を理解したからこそ「賢く購入したい」と思われた方も多いはず。そんなあなたには、東京・中野に実店舗を構えるベティーロードで購入するという選択肢をおすすめします。
創業35年以上の歴史を誇る、国内最大級の腕時計専門店の姉妹店として誕生した当店ベティーロードでは、厳格な鑑定基準をクリアした本物のシャネルバッグのみを取り扱っております。並行輸入品の新品のほか、新品同様の美品から、今では手に入らないヴィンテージまで、常時豊富な在庫をご用意。
シャネルバッグの価格は今後も上昇が予想されます。「あの時買っておけば...」と後悔する前に、ぜひ一度当店のラインアップをご覧ください。あなたの運命のバッグが、今まさに待っているかもしれません。
ベティーロード(BETTYROAD)
[ジュエリー&バッグ店]
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店内の在庫は常に変動しております。来店にて見たいモデルが決まっている場合、事前に店舗へ在庫を確認の上お越しいただくことをおすすめしております。