創業から約190年という、時計業界の中でも特に長い歴史を持つスイスの老舗時計メーカー、ロンジン(Longines)。多数の受賞歴を誇る実力派としても知られています。ロレックスほどの知名度はないものの、1度は名前を聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。
ロンジンのタイムピースは歴史と伝統が詰まったクラシカルなデザインのものが多く、大人のエレガンスを感じさせる逸品揃い。現行モデルのみならず格調高いヴィンテージウォッチも人気を集めています。
さらに、由緒正しいスイスの時計メーカーであるにも関わらず手の届きやすい価格帯のモデルを多数ラインアップしているのも大きな魅力です。
今回は、そんなロンジンの歴史や魅力、レディースコレクションについてご紹介します。
ロンジン ヴィンテージウォッチ ラウンド スモールセコンド
ロンジンは1832年、ヨーロッパに氷河期があったことを発見したことで有名な博物学者ルイ・アガシの弟、オーギュスト・アガシによってスイスのサンティミエで創業されました。
1867年には社名の由来でもあるサンティミエの「Es Longines(細長い野原)」と呼ばれる土地に自社工場を設立。このときから自社のタイムピースやムーブメントに翼のある砂時計と「LONGINES」というロゴが刻印されるようになりました。
同年、初の自社ムーブメント「L20A」を開発し、パリで行われた万国博覧会に出品。このムーブメントはりゅうずによってぜんまいを巻き上げる画期的な機構で、みごと銅メダルを受賞しました。※それまでの時計は、専用の鍵を使ってぜんまいを巻き上げるタイプのものが主流だったのです。
ロンジンはその後も各国で行われた万国博覧会で10個以上の金メダルを含む数多くの賞を受賞。最も受賞数の多いブランドとして有名になりました。
1878年にはクロノグラフを開発し、世界で初めてクロノグラフを商品化します。もともと馬術競技・乗馬の世界との関わりが深かったロンジンですが、このころから数多くの冒険家や飛行家とタッグを組み、航空業界との関係も深めていくこととなりました。
そして1931年、かの有名な飛行家チャールズ・A・リンドバーグが考案し、ロンジンに製作を委託したナビゲーション・ウォッチ、アワーアングルウォッチを発表。正確に現在位置を計算できる画期的なアワーアングルウォッチは、たちまちパイロットの間で広まり、ロンジンの知名度を高めました。
リンドバーグ アワーアングルウォッチ Ref.L2.601.4.11.2
こうしてクロノグラフやパイロットウォッチでその存在感を示してきたロンジンですが、それ以外にも1900年代後半にはデジタルウォッチや厚さわずか1.98mmという極薄のクオーツウォッチなどの斬新な腕時計を次々と発表します。技術と伝統を守りながらも新たなチャレンジを続けるロンジンの姿勢がよく表れていますね。
そんなロンジンもスイス時計界を揺るがしたクオーツショックのあおりを受け、1983年には現在のスウォッチグループの前身であるSMH社と合併します。そして現在はスウォッチグループの戦略のもと低価格帯メインにシフトし、良質ながらも手の届きやすい価格のモデルを多数世に送り出しています。
ロンジン マスターコレクション Ref.L2.128.5.89.7
長い歴史と伝統を持つロンジン。かの有名なアルベルト・アインシュタイン博士や西郷隆盛もロンジンの時計を愛用していたといわれています。先述したリンドバーグも含め、歴史上の偉大な人物が愛用していたと聞くとさらに興味が湧いてきますよね。
ロンジンの腕時計の魅力はなんと言っても
・身に着けるだけで品格を纏える、エレガントでクラシックな雰囲気漂う落ち着いたデザイン
・確かな技術を持つスイスブランドの時計ながら、手の届きやすい価格のモデルが揃っている
というところです。
~ ロンジンのエレガンス ~
ロンジンは「Elegance is an attitude ~エレガンス、それは私の意思~」をブランドメッセージとして発表し、ハリウッド女優のケイト・ウィンスレットさんを始めとする多くの気品あふれる有名人・著名人をブランドアンバサダーに起用しています。ロンジンのタイムピースのクラシカルで控えめな佇まいは、年齢問わず幅広い層におすすめできます。
~ リーズナブルな価格帯 ~
ロンジンの価格帯は10万円台~20万円台がメイン。高級時計の中ではリーズナブルな分類で、新社会人などの若い方でも少し手を伸ばせば購入できる価格帯というのも魅力です。数々の受賞歴を誇るブランドの、確かな品質の腕時計を10万円台、20万円台で手に入れられるというのはお得と言えるのではないでしょうか。
~ スポーツ界との繋がり ~
また、最近ではスポーツ界との関わりも深めており、多くの有名選手をブランドアンバサダーに起用しています。日本からも、あの体操の内村航平選手が初の日本人アンバサダーとして名を連ねています。日本人がアンバサダーになっていると聞くとますます親近感が湧いてきますね。
~ 会社の魅力 ~
時計とは直接関係はないですが、ロンジンという会社の魅力についてはこんな話もあります。ロンジンは、子供のいる女性職員が安心して仕事を続けられるように、1889年に工場のあるスイスのサンティミエに託児所を設立したのだそうです。実際に1888年に出産した女性の職人も出産後に職場に復帰し、その後も数年にわたってロンジンで働き続けたのだとか。
まだ女性の社会進出がそこまで進んでいなかったその時代に既に託児所まで設けていたとは驚きですね。時代の先を読む洞察力のみならず従業員を大切にする姿勢も、ロンジンの魅力の1つかもしれません。
ここからはロンジンの洗練されたレディースコレクションをご紹介します。ロンジンはコレクションの数が他ブランドと比較しても多く、さまざまなデザインが揃っていて選択肢が広いのが魅力です。
今回こちらでご紹介するのはそのコレクションの中の一部ですが、腕時計専門店である当店ベティーロードでは他のコレクションもお取り扱いしておりますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
※表示価格は2020年9月時点の当店ベティーロードでのお取り扱い価格です。
1992年に登場したラ グラン クラシック。時代を超越する、ロンジンの洗練されたエレガンスを表現しています。小ぶりですっきりとした薄型のケースが特徴で、年齢問わずおすすめできるデザインが揃っています。
画像左のモデルはロンジンのレディースコレクションの中でも特に人気の高いモデル。ピンクゴールドの温かみのある色合いとホワイト・マザーオブパール文字盤の美しさが女性らしさを引き立ててくれます。
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2009年に女性のためのコレクションとして登場したプリマルナ。プリマルナとはフランス語で「小さな月」という意味で、輝く月の情景へのオマージュとしてデザインされました。
画像左のマザーオブパール文字盤モデル、画像右のローマンインデックスモデルともに人気を集めています。同じデザインでクオーツ式と自動巻き式がそれぞれラインアップされており、生活スタイルや好みに合わせて選択できるのも嬉しいポイントです。
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こちらは「ドルチェヴィータ(イタリア語で甘い生活という意味)」の精神からインスピレーションを受けて生まれたコレクション。キラキラとした太陽の下で毎日を鮮やかに生き生きと過ごす、魅惑的な人生を送る女性たちをイメージしています。
すっきりとしたレクタンギュラー形のケースが特徴で、文字盤デザインの種類が多いのも魅力です。2019年には明るいイエローやオレンジ、ミントカラーなどのカラフルなベルトのモデルもコレクションに加わり、女性の心を掴んでいます。
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こちらはオーバル形ケースが特徴のサンフォネット。現代の女性に捧げる、モダンでエレガントなデザインのコレクションです。
サンフォネットも画像のように文字盤のデザインが豊富で、アラビアインデックスにスモールセコンドを備えたタイプの文字盤や、落ち着きを感じるローマンインデックス文字盤、腕元に煌めきを添えるダイヤインデックス文字盤など、それぞれ違う雰囲気を楽しめます。
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マスターコレクションはロンジンの技術力とエレガンスを詰め込んだ、ロンジンを代表するコレクション。全てのモデルが機械式の自動巻きタイプとなっており、本格的な高級時計らしさを味わいたい方にはぴったりです。マスターコレクションは特にクラシカルで落ち着いた印象のモデルが多く、幅広いシーンで活躍してくれます。
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創業当時から一貫してエレガンスを追求してきたロンジン。エレガント コレクションにはそんなロンジン独自のエレガンスと美しさが詰まっています。こちらのコレクションも自動巻き式のみのラインアップ。
全体的にすっきりとしたデザインで、インデックスはローマンインデックス、バーインデックス、ダイヤインデックスのみ。知的な大人の魅力を感じさせてくれます。
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1954年に登場した、レディース ロンジン唯一のスポーツウォッチ、コンクエスト。スポーツを愛しつつも上品さも忘れない、洗練された女性のためのスポーツウォッチです。
画像右は2017年に登場したムーンフェイズ搭載のダイヤインデックスモデル。マザーオブパール文字盤に、11個の質の高いトップウェッセルトン・ダイヤモンドを施した美しいデザインです。
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古くからロンジンが関わってきた乗馬の世界への情熱から生まれた、イクエストリアンコレクション。イクエストリアンとはまさに「乗馬の、馬術の」という意味です。
画像左のように馬に乗る際に足をかけるあぶみをイメージした形状のラグになっているモデルや、画像右のようにアーチ形の馬蹄を組み合わせたようなフォルムのモデル、さらには馬の頭につける馬具の四角いバックル(留め金)をイメージしたモデルなど、乗馬の世界への想いを込めたさまざまなデザインのモデルが揃っています。
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ロンジン ヴィンテージウォッチ
ロンジンといえばヴィンテージウォッチも人気。歴史の長いロンジンのヴィンテージウォッチには、現在の腕時計ではあまり見られない美しい装飾が施されたタイムピースが揃っています。
ロンジン ヴィンテージウォッチ
上の画像はダイヤモンドで装飾が施された華麗なデザインのヴィンテージウォッチ。画像左のモデルはアール・デコ スタイルのデザインで、全体にダイヤモンドが施された豪華なカクテルウォッチです。さらにケースとベルトはプラチナ素材というなんとも贅沢なモデル。
画像右のモデルは1960年代に製造された14Kホワイトゴールドとダイヤモンドを使用したヴィンテージウォッチ。黒いシンプルなストラップベルトは比較的カジュアルなファッションにも合わせやすいですね。
ロンジン ヴィンテージウォッチ
こちらの着用画像は1950年代のヴィンテージウォッチ。18Kホワイトゴールドにサファイアとダイヤモンドがあしらわれた大変美しいデザインです。
さらにロンジンのヴィンテージウォッチは、レディースのみならずメンズモデルもおすすめです。
ロンジン ヴィンテージウォッチ
例えばこちらのメンズウォッチ。メンズとはいえケースサイズがそれぞれ35mm(画像左)と37mm(画像右)ですので、ボーイズウォッチ感覚で女性でもかっこ良く身に着けられます。
画像左のモデルは18Kイエローゴールド素材のケースに自動巻きムーブメント、画像右のモデルは18Kピンクゴールドのケースに手巻きムーブメントと本格的なスイス時計の魅力を味わえます。見た目も経年変化でとても良い雰囲気が出ていて、ヴィンテージ好きにはたまらないですね。
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いかがでしたか? 創業当初から一貫してエレガンスをテーマに掲げ、歴史と伝統を大切にしながらもパイオニア精神を忘れずに進化してきたロンジン。スイス高級腕時計の洗練された雰囲気を持ちながらも比較的リーズナブルな価格帯で、初めての高級ブランド腕時計としてもおすすめです。
コレクション数が多いうえにさまざまなデザインがあり、モデルによってそれぞれ雰囲気が異なりますので、ぜひ色々見てお気に入りの1本を見つけてくださいね。
また、当店ベティーロードとその姉妹店ジャックロードではヴィンテージや中古の腕時計もお取り扱いしておりますので、あわせてチェックしてみてください!
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東京・中野ブロードウェイ3Fに店舗があり、ベティーロードのレディース腕時計専門店舗や姉妹店であるメンズ腕時計専門店ジャックロードも併設されているため、ご家族やご友人同士でご来店いただいてもみなさまにお楽しみいただけるラグジュアリー空間となっております。半個室の商談スペースもあり、小さなお子さま連れのお客さまもゆったりとご覧いただけます。お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。
店内の在庫は常に変動しております。来店にて見たいモデルが決まっている場合、事前に店舗へ在庫を確認の上お越しいただくことをおすすめしております。