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2017/10/17

腕元の物語 in 東京 ヴィヴィアン・モレリ(2017.9.19)

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腕元の物語 in 東京 ヴィヴィアン・モレリ(2017.9.19)

The New York Times 2017.09.19
In Tokyo, Stories on Their Wrists By VIVIAN MORELLI(SEPTEMBER 19, 2017)
腕元の物語 in 東京
ヴィンテージ時計コレクターらが好きな時計について語る。
 

In Tokyo, Stories on Their Wrists

■この記事の監修;
ベティーロード(BETTYROAD)
業界最大手!全国屈指の品揃えを誇る、レディースに特化したブランド腕時計・ジュエリー・バッグの専門店ベティーロード。創業30年以上の実績と信頼、豊富な知識で人気ブランド商品についてわかりやすく解説します。

■SHOP INFORMATION;
店舗(東京・中野ブロードウェイ3F)案内は こちら
オンラインストアは こちら

 

東京のグルメやファッション、様々な文化を表現する際に、愛好者たちは知らないうちに「最高」という言葉をよく使う。

ヴィンテージ時計の場合はなおさらである。東京は世界の中でも、ヴィンテージアイテムを見つける最高の場所の1つである。

街には中古ショップが溢れ、そこに並ぶほとんどの中古時計が新品同様の品質を誇っている。ただ、ヴィンテージ時計を探している人たちは流行の先端を走る新宿エリアではなく、そのすぐ西の、住宅が密集するにぎやかな街、中野区の時計店〈ジャックロード〉を訪ねる。

それは、芳ばしい香り漂うたこ焼き屋やラーメン屋、多様なテイストの商品を扱う衣料品店やドラッグストアが立ち並ぶ、屋根つきショッピング・アーケードの先、個性的な店舗がひしめき、漫画やポップカルチャー、サブカルチャーを愛する若者が集うショッピングモール「中野ブロードウェイ」の3階にある。

ここは時計コレクターにとっての宝箱であり、またヴィンテージ愛好家と出会う主要な場所でもある。

ルール参照


Ryuji Sakimae(崎前隆司)
職業:会社オーナー
時計:ロレックス サブマリーナー レファレンス5512(1968)
 

私はヴィンテージ時計の状態や色、歴史、個性に魅かれるんです。見た目はそれほど重要ではありませんが、(ヴィンテージ時計にはそれぞれ)私たちが決して知り得ない多くの物語があることが、私にとってはとても魅力的なのです。

この時計は、色がとても素晴らしい―しかも、コンディションもとても良い。これほど良い状態の時計を見つけるのは、もう最後のチャンスだと思っていました。それがヴィンテージウォッチだったから特に印象深かったのだと思います。

なぜ私がこの時計にヤラれたのか、未だに不思議でなりません。ただ、これを見た瞬間、私の心にビビッとくるものがありました。実際には、この手の時計を買おうとか決めてはいなかったのですが、直感的に「これだ!」と思いましたね。

時計好きな人たちは私の時計に気づき、あれこれ声をかけてくれますが、時計への関心が薄い人たちは、私が、とても古いにも関わらずかなり高価なものを身につけることを、バカだなぁと思っているんじゃないでしょうか。

一部の人たちは、古いという事実だけを考えて、実際の価値まで考えが及ばないから理解ができないため、ヴィンテージウォッチに関するメンテナンス費用ばかり心配しがちです。彼らにとって、古いのに高価というのはとんでもない話なのです。

私がこの時計を選んだのは、その点に触発されたからで、他の人たちがどう考えようと、まったく気にしません。私はヴィンテージ時計の味わい深い本質に魅了されました。何がその味わいを醸しているのか、言い表すことはなかなか難しく、ヴィンテージウォッチと比較できるものもなかなか見当たりません。

私はこの時計を長く愛用し続けるつもりです。ヴィンテージ時計を所有することの一番の喜びは、その個体ならではの特別な物語を持っていて、それは世界中にたった1つしかないということ、でしょうか。

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Kenichi Abe(阿部賢一)
職業:腕時計店店長
時計:ロレックス GMTマスター(1982年)
 

私がこの時計を選んだ決め手は色です。ベゼル部分の半分の色は実際はゴールドですが、少し褪色しています。でもその方が、よりヴィンテージ感を強めてくれているので、私はむしろ変色している方が好きですね。

ダイヤルは深いチョコレートブラウン。私はこの唯一無二の色の風合いがとても素敵に感じ、美しいと思います。そしてこの時計の雰囲気は私の性格ともよく似合っているように思えます。

私は長い間ヴィンテージ時計に魅了されてきました。私は昔、アメリカの骨董品など、様々なヴィンテージグッズを販売していました。私は、自分が買い付けた最初のロレックスを今も覚えています。

それが、このヴィンテージウォッチの世界と出会ったきっかけです。当時、私はヴィンテージ服にもハマっていましたので、すべてが自然な流れでした。ヴィンテージ時計は私が最優先するファッションアイテムであり、私の個人的なスタイルにもマッチしています。

新しい時計はその本質部分を欠いているので、なかなか比較できません。ヴィンテージ時計は長きにわたって存在しているので、時間の経過とともによりファッショナブルになってきました。

ヴィンテージウォッチは、それぞれが特有の物語を秘めている点が実に興味深く、私はその歴史や背景をできるだけ大切にしたいですし、その時計とともに時計が抱えている歴史を所有することが私にとってとても重要なのです。

この時計の歴史を継承し、未来へと導き、より多くの歴史を新たに創造していくことが、私にとってはこのうえないロマンなので、できる限り良い状態のまま、次の世代に引き渡したいと考えています。

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Yushi Higaki(檜垣裕志)
職業:サッカーコーチ
時計:オメガ スピードマスター プロフェッショナル145.022(1960年代後半)
 

日本では、ヴィンテージ時計は最良の状態で維持されているものがとても多いです。時計以外の、他のヴィンテージアイテムと同様に、人々は自分が所有するモノを、丁寧に手入れをする傾向があります。

私も時計をつけて出掛ける際、例えば混んでいる列車の中などでは、いつも自分の手首を守っています。または居酒屋で飲んでいるときも、できるだけ時計を傷つけないように気をつけています。

私は適度に自分の体を動かして、自分の時計と他人の時計が互いにぶつからないようにしています。おそらくそれは、私のサッカー選手としての経験があるから、のような気がします。ヴィンテージ時計を毎日つけるのは、やはり心配です。

ヴィンテージ時計はとても簡単に傷ついてしまいますので、一部はあえて家の中のディスプレイケースに入れて見るだけにします。それらは私にとって芸術品のようなものなのです。ヴィンテージ時計も人間のように、個々が独自の歴史を持っているので、私はそれを楽しんでいます。

私は自分が売ったり買ったりを繰り返しながら、所有した200本以上の時計の中で最高の時計を探し出そうとしてきましたが、見つけられず、未だに探しています。おそらく来年になったら気が変わるかもしれないし、それより良いものを見つけることができないかもしれません。

もしくはまだ最高の時計に出会ってないだけかもしれません。私の探求はまだ進行中にあり、それが今の最高の楽しみです。私はいつも何かを探しているのです。ヴィンテージ時計はデジタル時計より私を落ち着かせてくれます。ヴィンテージ時計は私を良い気分にしてくれます。

例えばこの時計は、私がブラジルに住んでいた20代のときを思い出せますので、それは素晴らしい気分です。私はブラジルでプロ選手としてサッカーをしていて、その時ヴィンテージ時計に出会いました。

それが私を今のポジションに導いてくれたし、すべての思い出が時計の記憶と絡み合っているので、私にとってはとっても大切なアイテムなのです。

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Chisato Kato(加藤ちさと)
職業:ウェブディレクター
時計:クリスチャン・ディオールfor Bulova(1972年)
 

私の母が結婚したとき、彼女の2人の兄弟が彼女にプレゼントした時計で、それを5年前に、私が母から譲り受けました。

それが私の、ヴィンテージ時計との初めての出会いで、それを腕に巻くことや、その時計を耳に当てた時に聞こえる、チクタクと時を刻む音に魅了されました。

私はその音を聞くのが大好きです。今日ではファストファッションがたくさん溢れ、人々はそれを買ってはすぐに使い捨てる傾向にありますが、ヴィンテージ時計はそれとはまったく違っています。それは貴重なアイテムであり、長く愛用した後に、次世代に渡すこともできます。

私は自分のヴィンテージ時計を一度も売ったことがありません。それらのほとんどが思い出深い贈り物であるため、私はそれらを永遠に持ち続けるつもりです。ヴィンテージ時計を選ぶ際、その見た目の印象・外観こそ、私が最優先している要素ではありますが、もちろん、どのような人がそれをつけていたのかを想像するのも楽しいことですので、その背景の物語も私は好きです。

その背景やそれをつけていた人の人生を想像したりもしますが、それは結構センチメンタルですよね。私が時計を売っていないのは、その時計とともにたくさんの思い出を刻み続けているからです。私はそれらの時計を大切にすることで、それを所有していた人の思い出まで大切に保ちたいと考えています。ヴィンテージ時計は、それが可能な貴重で独特なアイテムなのです。

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Shigeko Homma(本間重子)
職業:会社員
時計:カルティエ(1920年代)
 

ヴィンテージ時計を選ぶ際の私の優先事項は、外観とスタイルです。ヴィンテージ時計は私の私服や特別な日の着物に合わせるアクセサリーです。ヴィンテージ時計は私には欠かせないアイテム、つまり必需品です!

そしてまた宝物でもあります。私は、着物に似合う時計と、カジュアルな服装に似合う時計は、分かれていると感じています。仕事では普段着を着ますが、夜に出かけるときは頻繁に着物を着ます。私にとって着物は普段着より快適で、特に夏はなおさらです。

私は、着物を着る女性のほとんどが着物にどういった時計を合わせるかなど、さほど気にしていないように感じます。でも私にとってそれはとても重要です。私は腕時計のブランドについてほとんど知りませんし、気にしません。

しかし、外観にはこだわります。へぇー、この時計はカルティエですか?私は全然知らなかったです!私はこれを着けた時にがどう見えるか…だけで選びました。この時計は1920年代のものです。私はヴィンテージ時計について特別な物語を持っていないし、正直その背景についてもあんまり興味がないのです。

私は主にそのものの美しさと外観を気にしています!私は意図的にヴィンテージ時計を買おうと探しているわけではなく、時計のほうから私の元に来ている印象です。何度か時計店の前を通り過ぎているうちに、それが私の目に入ってきます。

自分が好きな時計を見たら、すぐにわかります。「これだっ!」と。私は自分がどんなスタイルなのかを正確に伝えることは難しいですが、自分が愛するものは直感的にわかります。本当にわかっちゃうんです。

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【記事内に登場した商品が見られる!買える!店舗&オンラインショッピング案内】

ベティーロードの店内。ロレックス、カルティエ、シャネルなどの代表的なモデルから希少なアンティークウォッチまで、品揃えは日本最大級

ベティーロード(BETTYROAD)

東京都中野区中野5-52-15 中野ブロードウェイ3F
JR中野駅北口徒歩5分
電話 [店舗] 03-3386-7550  [通販] 03-3389-1071
営業時間 11:00~20:00
店舗案内は こちら
オンラインストアは こちら

業界最大手!全国屈指の品揃えを誇る、レディースに特化したブランド腕時計・ジュエリー・バッグの専門店ベティーロード。創業30年以上の実績と信頼を誇る、並行輸入店の草分け的存在です。東京・中野ブロードウェイ3Fに店舗があり、ブランドジュエリー&バッグ店舗、姉妹店であるメンズ腕時計専門店ジャックロードも併設されているため、ご家族やご友人同士でご来店いただいてもみなさまにお楽しみいただけるラグジュアリー空間となっております。

半個室の商談スペースもあり、小さなお子さま連れのお客さまもゆったりとご覧いただけます。お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。

店内の在庫は常に変動しております。来店にて見たいモデルが決まっている場合、事前に店舗へ在庫を確認の上お越しいただくことをおすすめしております。

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