世界中の女性が恋する人気ブランド、シャネル(CHANEL)。フランス・パリに本社を置き、オートクチュール(ファッション)をはじめ、香水、コスメ、ジュエリー、腕時計などさまざまな商品を展開しています。
今回はシャネルのジュエリーに焦点を当て、その誕生から愛用している有名人、各種ラインアップについてご紹介したいと思います。
シャネル ダイヤパールリング
ブランドジュエリーに憧れはあるけれど、ゴールドやダイヤモンドなどを使用したジュエリーは高額で、そんなにいくつも揃えられない…。多くの女性にとってブランドジュエリーは高嶺の花。そんな時に便利なのが、イミテーションのアクセサリーですよね。
イミテーションのアクセサリーであれば価格もリーズナブルですし、流行の遷り変わりが早い昨今のファッションにあわせてシーズンごとにアップデートすることができます。ファッション感度の高い女性にとって、ブランドジュエリーもイミテーションのアクセサリーも、おしゃれにはかかせないアイテムではないでしょうか。
このように、「ファッションや着用するシーンに合わせてジュエリーやアクセサリーを選ぶ」という当たり前のようなこの常識、実はシャネルの創業者であるココ・シャネルが始めたスタイルだということはご存じでしょうか?
ファッションの専門用語では、素材にゴールド、プラチナなどの貴金属やダイヤモンド、ルビーなどの天然宝石を用いた装身具のことをファインジュエリー、それに対し、宝石や貴金属を使用せず、素材の価値にとらわれないデザインを重視したアクセサリーのことをコスチュームジュエリーと呼びます。
ココ・シャネルこそ、それまで存在しなかった「コスチュームジュエリー」を生み出し、後の女性たちのファッションに大きな変革をもたらした人物なのです。
ココ・シャネルがパリのカンボン通り21番地に帽子専門店「シャネル・モード」を開いたのは1910年のこと。すでにイミテーションジュエリーは存在していましたが、盗難防止などを目的とした本物のジュエリーの代替品で、身に着けておしゃれを愉しむためのものではありませんでした。つまり、当時は装身具としては高価なジュエリーしか存在せず、上流階級の限られた人々だけが身に着けることのできる、富や権力の象徴だったのです。
富を見せつけるかのようにジュエリーで身を飾り立てることを嫌っていたココ・シャネル。1924年、彼女は世界初のコスチュームジュエリーとなる、模造宝石を使用した“ビジュ・ファンデジ”コレクションを発表します。模造の真珠や金メッキを多用することで価格を抑えたこのコレクションは、本物のジュエリーを買えない人々から大きな人気を集めました。
また、単なるレプリカを超えた、独自のファッション性を備えたシャネルのコスチュームジュエリーは、貴族的な価値観が根強いヨーロッパよりも、新興国アメリカで積極的に受け入れられます。その後、アメリカではミリアム・ハスケルやトリファリなど有名なコスチューム・ジュエラーが相次いで台頭し、バロックパールやラインストーンなどに彩られた個性的なデザインの数々が生み出されていきます。
コスチュームジュエリー文化はフランスからアメリカに地を遷して大きく花開く。画像は1960年頃のミリアム・ハスケルのコスチュームジュエリー
1950年代にはオードリー・ヘップバーンやマリリン・モンロー、ジャクリーン・ケネディなど、有名女優や上流階級の女性もその価値を認め、コスチュームジュエリーを好んで身に着けるなど、その地位を確立していきました。ココ・シャネルが生み出したコスチュームジュエリーは、こうしてファッションの中に一大ジャンルを築き上げることになったのです。
しかしながら、ココ・シャネルは貴金属や宝石の価値を否定したわけではありません。1932年にはダイヤモンドを用いたファインジュエリーのコレクション“Bijoux de Diamants(ダイヤモンド ジュエリー)”も発表しています。
「何カラットの宝石を身につけるかが問題なのではなく、大切なのは洋服にいかにマッチしたジュエリーをつけるかということ。」―― ココ・シャネル
ココにとって大切なのは、ファインジュエリーにしろコスチュームジュエリーにしろ、身分に関係なく全ての女性が、TPOやファッションに合わせて自由におしゃれを楽しむこと。それこそが彼女の生涯をかけて目指したエポックメイキングでした。
現在でもシャネルはファインジュエリーとコスチュームジュエリーの両方を扱っており、それぞれに違った魅力を秘めています。ここからはそれぞれの特徴やラインアップを紹介していきましょう。
シャネルのファインジュエリーは、エンゲージリングやマリッジリングなどのブライダルコレクションから、サヴォアフェール(受け継がれる匠の技)から生みだされるハイジュエリーまで、実にさまざまなコレクションを展開しています。
それらに共通するのは豊かで独創的なデザイン。といっても決してアヴァンギャルド一辺倒というわけではありません。シャネルにはメゾンを代表するいくつかのモチーフがあり、それらを自由な発想で解釈し、時にはエレガントに、時にはファンシーに、高い技術力をもって美しいジュエリーへと昇華しています。
ここではシャネルの代表的なコレクションをいくつかご紹介したいと思います。
ジュエリーに限らずシャネルのアイテムによく見られるフラワーモチーフ。これらはカメリアと呼ばれる花で、シャネルには欠かせない存在となっています。
カメリアとは和名で椿のこと。ココ・シャネルは生涯独身を貫きマドモワゼル(未婚の若い女性のこと)と呼ばれていましたが、その美貌とスレンダーなスタイル、そして抜群のセンスで多くの著名男性を虜にし、恋多き女性としても知られました。彼女は愛する男性から贈られたカメリアの花束から、生涯その花を愛し、大事にしていたそうです。
そんなココ・シャネルへオマージュを捧げるように、現在でもシャネルの重要なアイコンとなっているカメリア。カメリアコレクションのジュエリーは、その華やかなデザインや愛を象徴する物語性から、ブライダルリングとしても人気です。
↑エンゲージリングとしても人気のあるカメリアダイヤリング。センターのダイヤモンドは0.25カラットで、カラーはD、E、F、クラリティーはVVSクラスと、高品質のダイヤモンドが愛を象徴するカメリアモチーフの中に煌めきます。
↑立体的なホワイトゴールド製カメリアの彫金に、ダイヤモンドが輝きを添えるカメリアダイヤネックレス。
↑ホワイトアゲート(白メノウ)で作られた美しい白のカメリアとダイヤモンドの組み合わせが美しいピアス。
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シャネル カメリアコレクション(ジュエリー)
「ココに夢中」という意味をもつココ クラッシュ。ふっくらとボリューム感のあるキルティングパターンを刻んだ、フェミニンかつモダンなファインジュエリーコレクションです。このキルティングパターンは“マトラッセ”として、シャネルを象徴するタイムレスなアイコンとなっており、最も有名なチェーンショルダーバッグであるマトラッセをはじめ、ジュエリーや時計などさまざまなアイテムのデザインに生かされています。
↑マトラッセのキルティングパターンがプラチナに美しく刻まれたリング。10ポイントのダイヤモンドが施されています。プラチナ素材でマリッジリングにも人気のデザインです。
↑マトラッセモチーフを用いたユニークなデザインのネックレス。シャネルの豊かなデザイン性を堪能できる一品。18Kイエローゴールド製。
↑シャネルの代表的デザイン・マトラッセをホワイトゴールドに刻んだマトラッセダイヤピアス。ピアスにはダイヤモンドもあしらわれており、耳元で上品に輝きを放ちます。ホワイトゴールドとダイヤモンドの華やかな組み合わせは、パーティースタイルにもおすすめです。
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シャネル ココ クラッシュ コレクション(ジュエリー)
自身のスタイルを象徴する色としてココ・シャネルが愛したのがブラックとホワイトです。黒と白のもたらす絶対的なコントラストにインスピレーションを受け、シャネルを代表する時計であるJ12や、人気のプルミエールのベルトにも用いられる最先端素材であるセラミックを取り入れることで、モダンで象徴的なデザインに仕上げられています。
↑18Kホワイトゴールドとホワイトセラミックを組み合わせたボリューム感のあるデザインが人気のウルトラリング。散りばめられたダイヤモンドの輝きも華やか。
↑マドモアゼル シャネルが自身の比類なきスタイルを象徴する色として選んだブラックとホワイトの「ウルトラコレクション」のネックレス。ブラック、ホワイトセラミックとの組み合わせが華やかながらも、クールな印象を与えるデザイン。
↑ウルトラコレクションブレスレット。シャネルで人気の時計“プルミエール”の一部のブレスレットにも同様のデザインが生かされています。
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シャネル ウルトラコレクション(ジュエリー)
1932年、ココ・シャネルが発表したファインジュエリー“Bijoux de Diamants(ダイヤモンド ジュエリー)”のアイコンに選ばれたコメット(彗星)。メゾンのラッキーナンバーでもある5つの角をもつ、スターモチーフの完璧で究極的なシンプルさが、作品に現代的な輝きを与え、永遠にモダンなジュエリーとして煌めき続けます。
↑ぐるりと螺旋を描く流れ星が指元をファンシーに飾るスターコメットリング。18Kホワイトゴールド製。
↑コメット ダイヤモンドペンダントのラージモデル。洗練された現代的なデザインが首元を素敵に演出します。18Kホワイトゴールド製。
↑12個の小さな星が連なるスターダストネックレス。星の中央には1つ1つ丁寧にダイヤモンドがあしらわれており、揺れるたびにキラキラと星が煌めきます。カジュアルなファッションやパーティースタイルにおすすめです。18Kホワイトゴールド製。
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シャネル コメットコレクション(ジュエリー)
シャネルのコスチュームジュエリーは、公式では上述したファインジュエリーとは別に、プレタポルテやバッグ、アイウェアなど、ファッションの一環としてアクセサリーにカテゴライズされています。透明感のあるレジンや模造パール、象徴的なチェーンを使用したこれらのコレクションは、トレンドを素早く取り入れることができるためデザイン性が高く、さらに価格などの面からファインジュエリーでは実現できないようなボリューム感が魅力です。
中でも最も人気があるのはシャネルを象徴する“ココマーク(CCマーク)“を象ったデザインでしょう。ファインジュエリーに比べると価格も安く、一目でシャネルと分かるそのデザインは、ファッションにワンポイントとして取り入れるのがおしゃれとして、若い女性を中心に大変人気があります。
↑レトロな佇まいのココマーク イヤリング。丸いイヤリングの中央にはココマークが浮かび、ヴィンテージ風のデザインがファッションを引き立たせます。モードなファッションと組み合わせれば、ワンランク上のコーディネートに。
↑透明感のあるアクリルがつややかなココミラーネックレス。
↑ココマークがストーンでデザインされたバングル。幅広の作りになっているので存在感があり、スタイリッシュな印象。
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シャネル コスチュームジュエリー
そのモードなデザインで身に付ける人を引き立たせるのがシャネルのジュエリー。
そんなシャネルジュエリーを愛用している有名人をご紹介致します。まずは日本のバラエティタレント木下優樹菜さん。ココマークのラインストーン付きピアスと、他ブランドの小ぶりなピアスを組み合わせています。シンプルなファッションでも顔周りが華やかになり、垢抜けた印象を与えます。
女優の観月ありささんの結婚指輪は、シャネルの特注品。3億円以上もする世界で1つだけのリングを、結婚相手の青山光司さんがプレゼントしたのです。
ドラマや映画の撮影など、幅広く衣装協力を行っているベティーロード。
2019年10月5日スタートの土曜ドラマ「リカ」(東海テレビ/フジテレビ系)では、主演の高岡早紀さんに当店でお貸出ししたシャネルのカメリアピアスをご着用いただいています。先日都内ホテルで行われた制作発表でも身に着けていただき、美しく華やかに耳元を演出されていました。
都内ホテルで行われた制作発表に臨む高岡早紀さん
高岡早紀さん着用のシャネル(CHANEL)カメリア ダイヤピアス
そしてもちろん日本だけでなく、レッドカーペットを歩く世界のセレブたちもシャネルを愛用しています。
アカデミー賞では音楽プロデューサーのファレル・ウィリアムスが、シャネルのタキシードにカメリア コレクションのブローチを合わせて参加。パールとダイヤでできた椿(カメリア)の花が、胸元に咲きました。そのほか、女優のナオミ・ワッツはシャネルのドレスに、シグネチャー ドゥ シャネルのリングとイヤリングを着けて登場。ダイヤモンドがふんだんにあしらわれた大ぶりのイヤリングが、圧倒的な存在感を放ちます。
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シャネルのジュエリーについてご紹介しましたが、いかがでしたか?
創業者であるココ・シャネルが掲げた「古い価値観にとらわれない女性」というポリシーの通り、シャネルでは強く・繊細なジュエリーが展開されており、現代も世の女性たちを魅了しています。
ベティーロードでは今回ご紹介したモデル以外にも腕時計を含め、多数のシャネルを取り揃えています。これを機にお気に入りのアイテムを見つけてみてはいかがでしょうか?
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東京・中野ブロードウェイ3Fに店舗があり、ベティーロードのレディース腕時計専門店舗や姉妹店であるメンズ腕時計専門店ジャックロードも併設されているため、ご家族やご友人同士でご来店いただいてもみなさまにお楽しみいただけるラグジュアリー空間となっております。半個室の商談スペースもあり、小さなお子さま連れのお客さまもゆったりとご覧いただけます。お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。
店内の在庫は常に変動しております。来店にて見たいモデルが決まっている場合、事前に店舗へ在庫を確認の上お越しいただくことをおすすめしております。