ロレックス チェリーニ

ロレックス チェリーニ

CELLINI

チェリーニ

オイスターパーペチュアルやデイトジャストとは全く異なるコレクションとして歴史を刻んできたチェリーニ。その誕生は1928年と古く、ルネサンス時代のイタリアの偉大な芸術家ベンヴェヌート・チェッリーニに敬意を表して創作されました。徹底して実用性を追求しているロレックスには珍しい、クラシックとエレガンスが融合したドレスウォッチという位置づけで、そのデザインの変遷の中にロレックスの時計作りにおけるもう1つの顔を垣間見ることができます。

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CELLINI

  • ロレックスらしからぬ自由なデザインバリエーション

    ロレックスにおいてはデイトジャストのように誕生初期の意匠をほとんど変えず現在まで継承しているコレクションが多い中、チェリーニだけは時代とともに印象の異なるデザインが数多く展開されてきました。ロレックスの防水時計の代名詞であるオイスターケースを備えていないことからデザインの自由度が高く、また、多くは手巻き式ムーブメントであったことから時計ケースも薄型で、一般的にイメージされるロレックスとは違う、“らしからぬ”デザイン展開が特徴です。

  • あえて継承してきた非防水の手巻きドレスウォッチ

    その始まりはチェリーニプリンスと呼ばれる、医師への贈答用として普及したスモールセコンドが特徴の角型時計でした。1928年当時はまだロレックスの3大発明である完全防水を実現したオイスターケースやパーペチュアル機構(自動巻き)は誕生しておらず、それゆえに「防水性能を持たない手巻きのドレスウォッチ」というアイデンティティーをあえて継承してきた経緯があります。そのため袖口にスマートに収まる薄型のモデル展開で、ロレックスには珍しいクオーツ時計も一部存在しました。

  • レディースモデルはアンティーク〜中古が中心

    チェリーニはゴールド無垢素材のみが使用され、シンプルながら上質感の溢れる作りが特徴です。2014年にメンズウォッチとして大きくイメージを刷新しており、チェリーニタイム、デイト、ムーンフェイズを展開。長らくの伝統を打ち破り、手巻きではなく自動巻きムーブメントが搭載された一方、非オイスターケースは継承しており往年の名残をとどめています。レディース向けのチェリーニは主にアンティーク〜中古市場で流通するエレガントな腕時計が中心となり、現行品とは一線を画しています。