創業者であるハリー・ウィンストンは、1896年、ニューヨークで小さな宝石店を営む父の元に誕生しました。幼い頃から宝石の鑑別に天賦の才を発揮した少年時代のハリーには、12歳の時に、町の質屋で25セントで売られていた石が2カラットのエメラルドだと見抜き、2日後に800ドルで売り払ったという有名な逸話が残されています。
父の仕事を手伝いながら力をつけ、1932年にニューヨークの五番街に自身の名を冠したハリー・ウィンストンを創業。メゾンの輝かしい歴史の幕開けとなります。
ハリー・ウィンストンの歴史は、飽くなき宝石蒐集にかけた情熱の歴史でもあります。創業から次々と世界的に希少なダイヤモンドをコレクションに加え、世界中の注目を集めました。歴史的に名のあるダイヤモンドの3分の1はハリー・ウィンストンが扱ったと言われるほど。
天才的宝石学者であったハリー・ウィンストンは、広告戦略においても素晴らしい商才を発揮します。アカデミー賞の授賞式で着用するジュエリーの貸出しを提案し、その後数々のセレブがハリー・ウィンストンのジュエリーを身に纏うようになりました。
ジュエラーとして名を馳せたハリー・ウィンストンは、1989年に時計製作の歴史をスタートさせます。ジュエリーの専門知識を時計製造技術に取り入れたハイジュエリーウォッチにとどまらず、スイス、ジュネーブの著名な独立時計師とのパートナーシップを結ぶなど、革新的なマニュファクチュールとして時計界でもその注目を集めています。
ダイヤモンドへの情熱が込められたジュエリーやタイムピースは、レッドカーペットのみならず、これからも世界中の女性を虜にし続けるに違いありません。